M-1グランプリは本編はもちろんめちゃくちゃおもしろいんですが、その後も楽しめるんですよね。
それは、いろんなお笑い芸人さんがM-1を振り返ってくれるから。
お笑い好きのカジテレママ。M-1が終わったら必ずチェックする番組がいくつかあるんですよ。
今回はその一つをご紹介したいと思います。
それは、「岡村隆史のオールナイトニッポン」(ニッポン放送系毎週木曜25:00~27:00)
こちらに、NON STYLE(ノンスタイル)の石田さんがやってきて、岡村さんとお二人でM-1グランプリについてのトークされるのが大好きなんですよ。
第1回から15回目(2001年~2020年)のM-1グランプリはAmazonプライムビデオで見ることができます。
プライムビデオは月額500円(年額なら4,900円)で楽しめるコンテンツ。
初回登録なら、30日間は無料で楽しむことができますよ。
去年の敗者復活戦、全組見られるよ
\アナザーストーリーも見られる/
※この情報は2021年12月19日現在の情報を基に作成しています。最新の情報はAmazonプライムビデオをご覧ください。
NON STYLE(ノンスタイル)石田さんはM-1王者でガチのお笑いオタク
これから出させてもらいます。生意気にもM-1グランプリについて喋らせてもらいます。 https://t.co/m1sfR2QKpR
— NON STYLE 石田 明 (@gakuishida) December 26, 2019
(ご本人もチャンピオンなのに、とても謙虚なところが好感しかない。)
ノンスタ石田さんは、ご自身もM-1グランプリチャンピオン。
2008年に優勝されています。
2015年にはM-1の審査員もされています。
今年は、午後13:00から行われたM-1の敗者復活戦の立会人として、生放送に参加してらっしゃいました。
ナイナイ岡村さんとノンスタ石田さんのM-1グランプリ2019まとめ
岡村さんとノンスタ石田さん、CM中も静かに語り始めちゃってました。
さぁ、いよいよM-1 答えあわせ‼️
岡村さんと石田さんがM-1の感想を語り合います!#99ann pic.twitter.com/1hlsKSGZ0E
— 今夜1時!ノンスタ石田登場!🌏岡村隆史のオールナイトニッポン【公式】 (@okamura_99ann) December 26, 2019
石田さんと岡村さんのM-1グランプリ振り返りは12月26日25:00~27:00の放送でした。
こちらは昨年も放送されてとても話題になりました。
岡村さんが思っているより、かなり深い分析を石田さんがおっしゃるので、石田さんの方がかなり後輩でもあるはずなのに、「石田先生」、それを飛び越えて「石田教授」と呼んでいるほど。
今回も、岡村さんは石田さんに話が聞きたくて仕方がないよう。
岡村さんは、アインシュタインやインディアンスのネタはご自身でも見たことがあるので、その2組が決勝でも跳ねる(めちゃくちゃウケる・順位もいい)と思ってらっしゃったようですが、事前に石田さんに聞いたら、「違いますよ。」とバッサリ言われてしまったんだとか。
今回は、実際にラジオスタジオに石田さんをゲストにお迎え、お話を始めました。
ノンスタ石田のM-1グランプリ2019総括
「教授とか言わないで、答え合わせなんかないから言わないで。」と開口一番おっしゃった石田さん。
M-1の総括としては、「めちゃめちゃおもしろかった。ほんまに勘弁してくれと思った芸人がいっぱいいたと思います。」
「漫才の文化自体はまだ短いが、M-1グランプリができたことであからさまに急成長してる。」とのこと。
さらに、「俺らの時はそれなしやったのに、今はありなの?みたいなことがいっぱいあります。」ともおっしゃっていました。
昔は、今回ウケた「すゑひろがりず」や「ぺこぱ」、「オズワルド」のようなネタのコンビはウケなかったということだと思います。
昔は、スピードワゴンやおぎやはぎ、優勝する前のチュートリアルはとんでもなく低い点数(50点台)をつけられてましたからね。
ニューヨーク
「歌ネタをやる時点でトップだけは引きたくなかったんじゃないか。」とおっしゃる石田さん。
「インディアンスやすゑひろがりずはトップで行きたかったんだと思うし、行ったら明るいM-1になったと思う。」
「トップバッターでこれだけ高得点をついたのがすごい。」
「ニューヨークが(いつも得意とするものではなく)4分間歌ネタをしようとした心意気がすごい。」
「松本さんに(ツッコミが)ヘラヘラしてるって言われて、屋敷がちゃんと返したことで盛り上がりを作れたのがよかった。」とも。
それを受けて、岡村さんも「M-1は賞レースだけど、エンタメですよってお客さんに見せた感じがあるよな。」おっしゃっていました。
点数が出た後、審査員の方にお話を聞く際、ダウンタウン松本さんに「ツッコミが怒っている方が好きなんで、ちょっとヘラヘラしてる感じがね」と言われたとたん、ニューヨークの屋敷さんが「最悪や!!」と大声で怒ったことで、ただ指摘されただけでなく、笑いが起き、場を盛り上げた場面がありました。
かまいたち
「松本さんと屋敷のトラブルの後なので、ツッコミがどう転んでもよかった」
「言い間違えることをボケにすることが(他の芸人には)多いのに、言い間違えをスタートにして、そこからもめ始めるというのがコント的。」
「漫才中にわざと間違えるのはすごいリスキーなのに、それをわざとやるのがかまいたちのすごいところ。」
「あのネタは2年前に(M-1用に)完成していて、それを10分でもやれるように熟成したあと、今回披露したから言葉がなじんでる。(ファイナリストの中で)一番ネタがなめらかだったはず。」
「表情の変化が2人ともうまい。鋭角に変えられる。リアクションが大げさじゃなく、ちょうどいい。」
「自分が追い込まれている状況を見せてお客さんを巻き込んでいくのがすごい。」
先ほどの、松本さんの言葉に厳重して、「ツッコミが笑うと、余裕があるように見えてお客さんを巻き込みにくい。あと誘い笑いをしているようにも思われるんじゃないか。」とおっしゃていて、その分、かまいたち濱家さんの追い込まれた表情を褒めておられました。
和牛
「和牛おもしろいけど、霜降りの方が勢いがあっていいって去年思われてたけど、今年もかまいたちや和牛はもう別格やから、(逆に)優勝しないよな」とおっしゃる岡村さん
「M-1って、一塁のベースにヘッドスライディングしてほしいと思うような熱を帯びた大会。和牛もヘッドスライディングしているが、ネタのタイプ的にそう思えないのが気の毒。」
すゑひろがりず
「M-1の出囃子で鼓が叩けるのが悔しかったしかわいかった。」とまずはおっしゃった石田さん。
あの鼓の音が聞こえたとき、確かに一度気が抜けるというかすごくリラックスしたんですよね。その前がかまいたち、和牛とすごいのが続いたから。
岡村さんも「すゑひろがりずで箸休め的な感じになったよな。」とおっしゃると、「どうしてそう思えてしまうからというと、ネタの作り方がショートコントベースで作られているから。」
「だから、逆にそのコントとコントの間をどう漫才として繋いでいくかをすごく考えてきたのが見えた。」
「すゑひろがりずなんか一生食べていけるよな」と岡村さん。
「くまだまさし的存在(で営業で食べていける)」と石田さんもおっしゃっていました。
からし蓮根
「東京の人はからし蓮根のことどれくらい知ってたんやろうな。知らん人が多い方がどんな人かなと思いながら見るからいいよね」とおっしゃる岡村さん。
しかし、石田さんの考えは違ったようで、
今回に関していうと、ボケの伊織くんがキャラクター先行の子なのに、すゑひろがりずの次だったから、ちょっとパンチが弱かった。」
「普段ならボソボソ言うのがはまるのに、今回ははまらなかった。」
オール巨人さんが「本調子だった」とおっしゃったのは、「巨人師匠がNGKのような年配のお客さんの前のからし蓮根を見ている。普段よりあんまり受けてないところを見てるから今回の受けも「本調子」と言ったんだと思う。」とおっしゃっていました。
上沼さんの怒りについて
「からし蓮根について上沼さんが褒めた後の和牛への叱責についてどう思うか」という岡村さんの質問に、
「それは私が答え合わせするんですか?」と言った後、「(和牛は)キャッチャーフライだったら、ベンチに戻っちゃうじゃないかと言いたかったんではないか。」と推測されていました。
「リサイタルじゃないんです。リサイタルに行く前に(和牛が)どんだけ頑張っているかをわかってあげてほしい。」と石田さんは和牛に同情されていました。
見取り図
「(昨年も決勝に出ていたので)キャラクターも浸透してきておもしろかった。」とおっしゃったあと、ナイツ塙さんが言っていた
ツッコミの盛山くんへの手の動きが気になるという指摘について、
「(ツッコミの)盛山は大きくてどっしりしたイメージがあるのに、顔触ったりとかああいう感じで手が動く弱く見えてしまうんですよね。言い合う感じの漫才だから強いイメージの方がいいという点では適してはいないから、そう塙は言ったんじゃないか。」
「前に振っておいてそれを触れない」ところが見取り図にはあるが、「それを言う前に(盛山が)鼻を触ってしまうと、お笑い好きな人は「あっ、「これはフリだな」とわかってしまうからやらない方がいい。」とのこと。
「いいやつだからこそ、そういうのが出ちゃうのかな。」と岡村さんがフォローされてました。
「(見取り図のような)パワーワードを生み出せる人は(それだけでウケちゃうので)、見せ方が手を抜きがちになるのに、ちゃんと見せれてるからすごい」と石田さんも褒めてらっしゃいました。
ミルクボーイ
「もう、お手上げ。おもしろすぎた。」と石田さん。
「予選から見てる人から、「コーンフレーク」と「最中」のことは聞いてたから、本番まで見なかった」と岡村さん。
「2005年のブラックマヨネーズ、2006年チュートリアル以来の発明。視聴者に「ああ、こんなんあったんや。」と衝撃を与える感じ。」と石田さん。
「内海の声がいい。」と岡村さんも石田さんも大絶賛。
「YouTubeも同じ感じで、CD聞いてるみたいだったから相当(練習)やってるな」と岡村さん。
「あるあるとないないがめちゃめちゃポップで笑いやすい雰囲気にしておいて、ないないのあとにめちゃめちゃすごい偏見を言っている。偏見を言っててもファニーに見れて(笑いにくさがなくなって)どんどん飛んでいける。」と石田さんの分析が光ります。
「ほとんど知らん人が最高得点たたき出すってすごいな」と岡村さん。
オズワルド
「大健闘」とたたえる石田さん。
「ミルクボーイであれだけウケた後、ちゃんと受けたのがすごい。ツッコミの伊藤くんがあせらずに、いつも通り待った(焦ってテンポが速くならなかった)のが良かった。」
「みんながツッコミが浮かぶ前にツッコむ人が多いが、みんなの頭にツッコミが浮かんでから、それより強いワードでツッコめるストロングスタイルの漫才。」
「ただミルクボーイのような描写が明確に見えてた漫才の後に比べて、描写が見えにくかったからおしかった。」
「こういう(天才肌の)タイプなのに、僕にネタのことを聞きに来るのが意外。」
インディアンス
「インディアンス推してたのに、(M-1では)ネタ早口になってるしなんやねんと思ってたけど、ネタが飛んで(忘れて)たみたいやな。」と岡村さん。
「ネタが飛びやすい作りになってる。」と石田さん。
「(ボケの)田渕がおもしろくなるために、(ツッコミ)のきむがサクラみたいになってる」「おっさんみたいな彼女が欲しい」というのは無理がある。」
「おっさんみたいな彼女が主役になってて、きむが(彼女が欲しいと言ってた)主人公のはずだったのにきむがチンピラ役になってるのが、(ナイツ塙に)「素が見えない」と言われてしまったところなんじゃないか。」
「上っ面だけで話が進んでいってるのを、こんだけ芯をくってる漫才を見続けた後に見てしまうとわかりやすくなってしまうのかも。」とM-1独自の状況も語られていました。
ぺこぱ
「和牛が3位やったからそのまま(最終決戦)行くんかなと思ってたけど、ぺこぱが行ったね。」と岡村さん。
「松陰寺くんすごいですね。」と石田さん。
「松陰寺の(ツッコむけど)ツッコまない、ツッコミ切らないのをふつうは待ってられない。それを支えるためにボケのシュウペイがアホなキャラクターを演じてるのがすごい。」
「今あれができるのが、シュウペイとウーマンラッシュアワーのパラダイスだけ。」
「なるべくしてなってるコンビバランス。」
「松陰寺くんのいいところは、名詞や動詞の1音目を立てる(はっきり話す)から、長いセリフを言ってても聞きとりやすい。」
「オール阪神巨人師匠も音を立ててるから、早口でも聞きやすいもんな」と岡村さん。
「声やキーは大事。2人の声のバランスで引退した方がいいなと思う若い子もいますもんね」ともおっしゃっていました。
そのほかM-1についてのお二人のお話
「ミルクボーイの最終決戦のネタ、「最中」の家系図も見えてたから、すごかったなやっぱ。」と岡村さん。
石田さんは「敗者復活の天竺鼠がめちゃくちゃおもしろかったから、和牛が進むことに何の文句もないが、今年はちゃんとネタを作ってきたラストイヤーの天竺鼠に決勝の舞台にのぼらせてあげたかったな。」と天竺鼠をねぎらっていました。
【99ANN】今年の石田さんのM-1の答え合わせも素晴らしかった
石田教授とか偉そうにすんませんでした。ただのお笑いオタクの意見や思って聞き流してください。おつかれさまでした。飲みます。 pic.twitter.com/nJFqoDZ1jP
— NON STYLE 石田 明 (@gakuishida) December 26, 2019
さすが”教授と言われるだけの分析だったと思うのにやはり謙虚な石田さん。
今年の「岡村隆史のオールナイトニッポン」のM-1グランプリ答え合わせ。
ノンスタ石田さんの分析は今年もさすがの一言でした。
分析された後でまたM-1の録画を見るとまた楽しめるんですよね。
以上、【M-1グランプリ2019】ノンスタイル石田のM-1答え合わせがすごい【岡村隆史のオールナイトニッポン】でした。
「M-1好きのバイブル」と言っていいナイツ塙さんの本。
M-1グランプリが好きな人なら絶対見てほしいドラマ。林遣都くんの銀髪が拝めるのはこのドラマだけという点でも秀逸。
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M-1グランプリ決勝とその後の打ち上げについてはこちら。
スピードワゴン小沢さんの独特の分析もおもしろい。
M-1ファイナリストについても書いてます。
決勝戦の結果はこちら。