熱戦の末、戦いが終了した令和初の「M-1グランプリ2019」
優勝したのは「ミルクボーイ」でした。
おめでとうございます。
準優勝は、ラストイヤーの「かまいたち」、3位は今年1月1日に放送された「ぐるナイおもしろ荘」で優勝していた「ぺこぱ」でした。
史上最多5040組がエントリーしたこのM-1グランプリ2019。
今回は、笑神籤(えみくじ)で決まったM-1グランプリのネタ順と各コンビのネタの感想を書いていきたいと思います。
M-1グランプリ2019決勝戦はミルクボーイが優勝!!
(画像引用 M-1グランプリ公式Twitterより)
M-1グランプリ2019決勝は12月22日18:34~テレビ朝日系で放送されました。
午後から始まった敗者復活戦からは、熾烈な戦いの末「和牛」が選ばれ、ファイナリストと肩を並べることに。
敗者復活戦は視聴者のみなさんの票が反映されるので、当日のネタの出来より、どうしても知名度や人気に左右されがち。
でも、「和牛」はいつもおもしろいし、知名度人気も抜群なので、納得ですね。
ということで、M-1グランプリ2019ファイナリストは
- からし蓮根
- ミルクボーイ
- ぺこぱ
- オズワルド
- すゑひろがりず
- ニューヨーク
- インディアンス
- 見取り図
- かまいたち
- 和牛(敗者復活から勝ち抜き)
和牛以外は(エントリーナンバー順)
となりました。
M-1グランプリ2019の決勝進出者、ファイナリスト(敗者復活組以外)については、「【M-1グランプリ2019】決勝進出者発表!!ファイナリスト発表記者会見で話したこと」に書いています。
番組は例年通り、今田耕司さん、上戸彩さんの司会で行われました。
審査員は昨年、2018年のM-1と同じメンバーの、
- 松本人志
- 上沼恵美子
- 中川家礼二
- 富澤たけし
- 立川志らく
- 塙宣之
- オール巨人
こちらの7名。
では、M-1グランプリ2019決勝戦の順番と各コンビの感想を書いていきます。
M-1グランプリ2019決勝のネタ順と各コンビの感想
(画像引用 M-1グランプリ公式Twitterより)
ネタ順は、2017年のM-1 から採用された笑神籤(えみくじ)でその都度決まります。
今回からは、敗者復活者も笑神籤で「敗者復活組」と出るまで誰が決勝の舞台に上がれるか発表されないというルールに変更されました。
M-1決勝は、1組ずつ漫才をしていき、上位3組までが「最終決戦」に残ります。
つまり、4組目からは1組ずつ脱落していく形になります。
1組目:ニューヨーク
画像引用 M-1グランプリ公式Twitterより
(向かって左が嶋佐さん、右が屋敷さん)
1組目は初のファイナリストになったニューヨークでした。
M-1組織委員会がつけたキャッチコピーは「漫才ジョーカー」
披露したのは「オリジナルソング」のネタ。
ただ得点は伸び悩み、616点でした。
トップバッターは不利と言われているので、緊張もされていたと思うんですが、本当にこれは不運でしたよね。
松本さんの「笑いながらツッコむのはあんまり好きじゃない」という発言に、めちゃくちゃへこむ屋敷さんでした。
2組目:かまいたち
画像引用 M-1グランプリ公式Twitterより
(左が山内さん、右が濱家さん)
3年連続決勝進出していて、今年がラストイヤーでもあるかまいたち。
キングオブコント2017年チャンピオンです。
M-1でのキャッチコピーは「憑依する漫才」
得点は660点。
「言い間違い」のネタでした。
2組目にして圧倒的なおもしろさ。さすがの貫禄でした。
2組目にして、上沼さん、松本さん、志らくさん、塙さんが95点をつけました。
松本さん「もう圧巻。涙出るほど笑った」
志らくさん「かまいたちは(別の場所で)「志らく師匠だけは審査員から降りてほしい」と言っていたので、15点付けようと思ったけど(今回は)参りました。」
3組目:和牛(敗者復活)
画像引用 M-1グランプリ公式Twitterより
(左が水田さん、右が川西さん)
ここで、敗者復活者が登場となりました。
敗者復活戦の結果、和牛に決定。
その足で移動し、ネタを披露されました。
寒さなど不利な状況な中、やはり名人芸ともいえるおもしろさ。
「引っ越し」のネタでした。
得点は652点ということで、この時点でかまいたちに次ぎ2位になりました。
ナイツ塙さん「また新しいネタを進化させていて。型がないところがどうなんだろうと思っていたけど、毎年違うことをやるのがもう和牛の型みたいな。毎年新しい魅力が出てくるのがすごい。。」
オール巨人さん「いつもより川西くんのツッコミの言葉の種類が少なかったかな」
4組目:すゑひろがりず
画像引用 M-1グランプリ公式Twitterより
(左が南條さん、右が三島さん)
かまいたち、和牛の後はだれもがやりたくなかったはず。
そんなときに、芸風が被らないこの二人が来るのはお互いに一番いい展開でした。
初のファイナリストでもあるすゑひろがりず。
キャッチコピーは「令和の伝統芸能」
「コンパ」のネタで得点は637点。
扇と小鼓を使う漫才で抵抗がある人がいたかもしれませんが、爆笑を起こしました。
3位という位置につけ、ニューヨークは脱落することになりました。
5組目:からし蓮根
画像引用 M-1グランプリ公式Twitterより
(左は伊織さん、右は杉本さん)
キャッチコピーは「火の国ストロング」のからし蓮根のお二人。
わかる方多いと思いますが、熊本県出身です。
漫才の得点は639点。
「教習所」のネタでした。
大きな笑いが来たんですが、点数はそれほど伸びませんでした。
しかし、3位には残ることができ、すゑひろがりずがここで敗退になりました。
そして、上沼さんにはめちゃめちゃ気に入られてました。えみちゃんねる出演決定です。
志らくさん「好きなタイプのネタ。もう少し他のコンビに比べてテクニックが少ないかな。」
松本さん「本調子じゃないんだろうなと思った。リラックスしてたらもっとおもしろくなってた。」
6組目:見取り図
画像引用 M-1グランプリ公式Twitterより
(左は盛山さん、右がリリーさん)
2年連続ファイナリストの見取り図が6組目。
キャッチフレーズは「真逆の個性」
「相方のいいところ」というネタでした。
得点は649点で審査員全員が90点以上を付けました。
松本さん「今年は去年より良かった」
塙さん「どんどんお客さんが見取り図のことを認識すればするほど、ウケていくんだと思う。ただ、手の動きが気になる」
この時点で3位のからし蓮根を超え、暫定3位になりました。
7組目:ミルクボーイ
画像引用 M-1グランプリ公式Twitterより
(左は駒場さん、右は内海さん)
私がいちおししていたコンビがやってきました。
キャッチフレーズは「ナニワスパイラル」のミルクボーイです。
ネタは「コーンフレーク」。
3回戦で私が一目ぼれしたネタ。
決勝戦でもとんでもなく笑いが起きました。
松本さんが他の審査員の方を向いている顔が「すごいのが来たな」という感じがしていてとても印象的でした。
得点はM-1史上過去最高得点となる681点。
あのアンタッチャブルのM-1最高得点(2004年の673点)より点数が高いんですよ。
どの審査員の方も96点以上という高評価でしたが、ナイツ塙さんは99点をつけられました。
ミルクボーイのお二人のうれしそうな顔がとてもよかったですね。
松本さん「行ったり来たり漫才というかね。これぞ漫才という感じを久しぶりに見せてもらった。」
上沼さん「一番笑いました。この角度のセンスを持ってくるとは思えない顔立ち。(前説じゃなしに)番組に出てください。」
塙さん「誰がやってもおもしろいネタでもあり、この人がやるからおもしろいというのが一番いい。それができているコンビ。」
ということで、ここでミルクボーイが1位に躍り出ることに。
見取り図は敗退となってしまいました。
この時点で、1位ミルクボーイ、2位かまいたち、3位和牛ということになっていました。
8組目:オズワルド
画像引用 M-1グランプリ公式Twitterより
(左が畠中さん、右が伊藤さん)
爆発的にウケて、史上最高得点を取ったコンビの後でネタをやるのはやりにくいですよね。
そんな順番に当たってしまったのがオズワルドです。
キャッチフレーズは「新東京スタイル」。
オズワルドのネタ、「先輩を喜ばせる方法」はおもしろかったですが、得点は638点と伸びませんでした。
でも、センスの良いネタを披露することができて、名前と顔を売ることはできたのではないでしょうか。
礼二さん「しっとりした感じの漫才は結構そのままはまらないことが多いが、後半尻上がりにウケてたのが良かった。」
富澤さん「二人とも声がいい。そんなに温度は高くないんですが、その中でここまで笑いがとれるのはすごい。」
オズワルドは敗退となり、上位3位(ミルクボーイ、かまいたち、和牛)は変わりませんでした。
そして、この時点でミルクボーイが最終決戦に進出しました。
9組目:インディアンス
画像引用 M-1グランプリ公式Twitterより
(左が田渕さん、右がきむさん)
優勝するのでは?という声もたくさん聞こえてきていたインディアンス。
「ノンストップ」というキャッチコピーがぴったりです。
「おっさん彼女」のネタでした。
ただ、得点は632点と振るわず。
ヒマワリのコサージュが特徴の田渕さんがおっしゃるには、「完全にM-1にのまれていた」んだそうで、ネタも何個も飛ばして(忘れて)いたんだとか。
塙さん「ミルクボーイもインディアンスもとても平和な漫才だったが、インディアンスは平和すぎてしまった。おっさんにグッとくるものがなかったかな。」
礼二さん「やりこんでいる感じはあるが、素の部分のおもしろさが見えないかな。」
インディアンスはそのまま敗退となり、暫定2位のかまいたちが最終決戦に進むことに。
10組目:ぺこぱ
画像引用 M-1グランプリ公式Twitterより
(左がシュウペイさん、右が松陰寺太勇さん)
決勝戦のトリとなる10組目は、ぺこぱでした。
キャッチフレーズは「ツッコミ方革命」
初ファイナリストでこれだけたくさんのコンビがウケているM-1でトリを務めなければいけないのはかなり大変だったと思います。
でも、そんな緊張状態ももろともせず、得点は654点と高得点。
ネタは「タクシー」でした。
志らくさん「大嫌いなタイプの漫才だと思ったけど、「どんどん好きになっちゃう」漫才だった」
松本さん「これはノリツッコまないボケというか。(この新しいスタイルに)和牛が敗れるというね。」
塙さん「昔から(試行錯誤している時代を)見てきたけど、これはぺこぱの最終系。」
礼二さん「松陰寺くんのキャラは定まっているけど、シュウペイくんのキャラはまだ定まってないね。」
暫定3位だった和牛の点数652点よりも多く獲得したため、ぺこぱが3位となり、最終決戦にも進むことになりました。
M-1グランプリ2019最終決戦の結果
最終決戦は、ミルクボーイ、かまいたち、ぺこぱの戦いとなりました。
決勝戦の1位からネタ順を選ぶことができます。
ネタ順は
- ぺこぱ
- かまいたち
- ミルクボーイ
の順番になりました。
最終決戦1組目:ぺこぱ
ぺこぱは「お年寄りに席を譲る」ネタでした。
先ほどネタをしたばかりでまたすぐネタをするという不利な状況でしたが、ぺこぱの漫才ってこういうのかというのがわかった後のお客さんになったので、ちゃんと最初から爆笑を取っていました。
みんな、ぺこぱを見ているとファンになっちゃうんですよね。
最終決戦2組目:かまいたち
かまいたちは、「となりのトトロを見たことがない」というネタ。
さすがのかまいたち。
今回も緩急がすごくて、「うまいなー」と思いました。
最終決戦3組目:ミルクボーイ
ミルクボーイのネタは「最中」でした。
決勝戦でのコーンフレークと同じテンプレートでありながら、やはり爆笑をかっさらっていきました。
普通におじさんたちがしゃべっている感が笑いやすくさせてるんですよね。
M-1グランプリ2019優勝者が決定!各審査員が投票で選んだのは?
最終決戦のネタが終わり、各審査員が選んだコンビは以下の通りです。
上沼恵美子 | ミルクボーイ |
松本人志 | かまいたち |
中川家礼二 | ミルクボーイ |
富澤たけし | ミルクボーイ |
立川志らく | ミルクボーイ |
塙宣之 | ミルクボーイ |
オール巨人 | ミルクボーイ |
ということで、7票中6票獲得した「ミルクボーイ」の優勝となりました。
やったー!!!!
私自身、1位に予想していたミルクボーイが優勝して本当にうれしい。
M-1グランプリ、今年もおもしろかったですねー。
というか、今年は例年以上におもしろかったです。
M-1グランプリ2019優勝者は「ミルクボーイ」
🏆M-1グランプリ2019王者🏆
15代目チャンピオンは…🎉🎉 #ミルクボーイ 🥛🎉🎉https://t.co/tUeUNIAmv3#M1 #M1グランプリ#M1グランプリ2019 #第15代王者👑 pic.twitter.com/MX5hMgH5ue
— M-1グランプリ (@M1GRANDPRIX) December 22, 2019
今回のM-1グランプリの優勝は、ミルクボーイでした。
コーンフレークと最中で、まさかまさかの1,000万円を獲得しちゃいましたね。
本当におもしろかったので納得です。
今後仕事がどっと増えると思います。
早速、こんな応援ツイートが…。
ミルクボーイさんのコーンフレーク🥣のネタ、腹筋崩壊レベルでわらったw
史上最高点での優勝おめでとうございます🎉#M1グランプリ2019 #M1グランプリ #グーーーレイトォォ
— ケロッグ (@KelloggsJP) December 22, 2019
コーンプレークと言えばケロッグですもんね。虎が腕組んで笑っているのが見える…
年末年始、いろいろな番組に出演されるミルクボーイのお二人。
体調に気を付けて、たくさん活躍してほしいですね。
12月とお正月のお笑い特番については、
【2019年12月】年末のお笑い番組は?~細かすぎるモノマネ・THE MANZAI・M-1・テレビ千鳥・アメトーーク・笑ってはいけない~
【2020年1月】お正月のお笑い特番はこれだ!!~おもしろ荘・爆笑ヒットパレード・格付けチェック・ドリーム東西ネタ合戦~
にまとめましたので、そちらもチェックしてみて下さい。
以上、【M-1グランプリ2019】優勝はミルクボーイ!!ファイナリストのネタ順と各コンビの感想でした。
審査員を務められたナイツ塙宣之さんの本は、M-1の余韻を感じるのにおすすめです。
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決勝戦後のM-1打ち上げで各コンビが話したことはこちらに書いてあります。
決勝進出者の発表記者会見についてはこちら。
M-1グランプリ2019の準決勝進出者についてはこちらにまとめました。
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