こんにちは。書店で働いているカジテレママです。今回はネットで買うのに地元の書店も応援できる本購入サイトe-hon(イーホン)についてご紹介します。
e-honはAmazonや楽天ブックスのように使えるネット書店
みなさん、本を購入するときはどこで買われますか?
街の本屋さん?Amazon?楽天ブックス?
書店で働くものとしては地元の書店で購入してほしいと思いますが、私が住んでいる岐阜のように田舎だと欲しい本が手に入らなかったりする場合も結構あるんです。
ということで今回はAmazonや楽天ブックスのように便利に使ってもらえる本の購入サイト「e-hon(イーホン)」をご紹介したいと思います。
\注文して書店にとりに行けば送料無料/
※クリックするとe-hon公式サイトへ移動します。
※実際に受け取れる店舗が自分のお住まいや学校・勤務先の近くにあるかはこちらから検索できます。
※書店受取以外に宅配受取もあります。(送料全国一律350円。2,000円以上お買い上げで送料無料)
街の本屋を助けられるネット書店e-honの特徴
e-honは本の問屋(取次店)であるトーハンが運営しているネット書店。
2大問屋のひとつであるトーハンは街の本屋さんの大元ともいえるので在庫数が半端ありません。
私が住んでいる岐阜のような田舎だと、お店に本を買いに行ってもそもそも発売日に店頭に並ばないこともありますし、発売日に並んだと思ってもお店への割り当てが1冊で、すぐ売り切れになったりして思うように本が購入できないなんてことが結構あります。
しかし、e-honなら事前にネットで在庫があるか確認して申し込んでおけます。
この点はAmazonや楽天ブックスと同じですね。
ただ、ここからがe-hon独自の特徴なんですが、商品の受取方法が書店受取と宅配受取が選べるんです。
宅配受取なら注文画面上で決済をしますが、書店受取を選べば、お会計は書店で済ませることになります。
書店によっては電子マネーが使えたり、QUOカードが使えたりするから支払方法が選べるね
さらに、注文の際に「My書店」という項目があるんです。
お客さんがネットで注文した際に「My書店」に選んだ書店は、そのお店が販売していないのにも関わらず、少し利益が発生します。
ということはつまり「ネットで本を買いながら、地元の書店を応援できる」っていう素敵なことができるのがe-honなんです。
e-honのメリットデメリット
e-honを使うメリットはズバリこんなところです。
- 事前に注文できるので本が確保できる
- 書店受取は個別に梱包されて届くので折れや破れがなく清潔
- 書店では買いにくい本も購入できる
- テレビで紹介された本という小さな手掛かりで探すことができる
- ネット注文だけど受け取り書店にも少し利益が入るので地元の書店を応援することになる
- ネット注文だけど支払いに図書カードやQUOカードが使える
ひとつずつ見ていきましょう。
事前に注文できるので本が確保できる
ネットで購入するので当たり前といえば当たり前なんですが、e-honで在庫があるのを確認してPCやスマホ上で本を確保するので、いきなりふらっと書店に行って買うよりは確実に本をゲットできます。
もちろん、人気がありすぎてe-hon内で売り切れることもありますが、取次店が運営しているネット書店なので、リアル書店に比べたらケタ違いに在庫がありますよ。
注文しておけば「鬼滅の刃〇〇巻売り切れてたー」と落胆する必要もなく、人気作を手に入れることができます。
梱包されて届くので折れや破れの心配が少なく清潔
e-honで注文して書店受取を選んだ人の商品は、書店に並べるたくさんの本と一緒に書店に送られてくるんですが、はじめから注文ごとに梱包されています。
梱包用の封筒、または大きさによっては段ボールに入って届けられるので、破れていたり折れていたりという心配は必要ありません。
そして、受け取った書店員がe-honの梱包を開けることもありません。
つまり、注文した本は梱包したe-honの人と本人しか触っていないんです。
書店の棚に並んでいる商品とは違って、書店員や本屋に来る他のお客さんが商品を触るなんてことはありません。
書店員は梱包部分しか触らず、中身には触れませんので店内に並んでいる本より清潔です。
余計な人が触ってないので、いわゆる「新しい生活様式」にもピッタリ
書店では買いにくい本も購入できる
先ほども言ったようにe-honで注文した商品は梱包されて書店に届きます。
書店員はレジでお会計はしますが、お客様がe-honでどんな本を注文されたわかりません。
だから、毎年発売されるan-anのS〇X特集のようにちょっとタイトル的に買いにくい本を購入していても、レジで照れる必要はありませんよ。
テレビや新聞で紹介していたという手掛かりから探せる
お客さんの中には「テレビでやってた」とか「〇〇新聞に載ってたんだよ」という薄い把握だけで本を買いにこられる方がいらっしゃいます。
書店員がそのテレビを見ていれば把握しているかもしれませんが、タイトルも出版社もわからないと少ない情報では本を見つけ出せなかったりします。
ですが、e-honなら大手新聞で本が紹介されたことや、テレビで取り上げられた本をまとめているコーナーがありますよ。
テレビで見て買いに行こうとするうろ覚えのおばあちゃんやおじいちゃんたちもそんなページを参考にしてもらえれば見つけやすいかもしれません。
ただし、地方の新聞社の新聞だと載ってないよ…
さらに、「King&Princeが表紙の雑誌が欲しい」といった要望にも応えようと頑張ってくれるのがe-hon。
お客さんが事前に情報を得ていれば、書店でも雑誌名で検索をすることができますが、書店員でも表紙のタレントさんをすべて把握していません。
e-honで「King&Prince」と入力して検索すれば、表紙や紙面にキンプリのメンバーが載っている雑誌を知ることができるので、そんな要望をお客さんに言われたときは書店でもe-honをチェックしたりしています。
ファンになりたての方や、ファンの子にプレゼントしたい人にとっては便利な検索方法だね
→→ 本屋さんでの受け取りなら、送料無料!【オンライン書店e-hon】
ネット注文だけどMy書店に登録した本屋にも利益が入る
ネットで注文はしますが、本の受取場所を「My書店」という形で登録するのがe-honの大きな特徴。
本を発送する際にメールが来るので、そちらを確認したらお店に出向いて「e-honで注文している○○(名前)です」とレジでおっしゃれば商品を受け取れます。(会計もそこで済ませます)
本は書店に入荷する他の本と一緒に送られてきます。
そして、注文した方が自分で書店に出向きます。
そんな仕組みなので送料はゼロ円です。
もう一つの受け取り方法である宅配受取を選んでもMy書店は登録します。
My書店に選ばれた書店は、自分の店で本を売っていなくても利益が入る仕組みとなっています。
本離れ、書店離れが叫ばれる現在、地方の書店はどちらも経営がなかなか厳しいんです。
本来なら自分が受取に行ける書店を登録するのが一般的ですが、少しでも援助したいからという理由で実家の近くの本屋さんにMy書店を設定して、本の受け取りは宅配受取に設定するなんてこともできます。
純粋な頃のふるさと納税みたいに…。
My書店は変更できるから引っ越しや勤務先が変わってよく行く本屋さんが変わっても大丈夫
ネット注文だけど支払いに図書カードやQUOカードが使える
Amazonや楽天ブックスではクレジットカードや電子マネー・代金引換などで商品代金を支払いますが、e-hon独自の特徴として図書カードやQUOカードで支払うことができます。
図書カードは書店受取で書店のレジで支払うときにはもちろん使えますし、宅配受取でも使うことができます。
図書カードってよくプレゼントされるけどなかなか持ち歩かなかったり、いざ払うときに現金やカードでつい払ってしまって使う機会をなくしていることって結構あると思います。
e-honで使えるようにあらかじめ設定しておけば、使い損ねることがないのでとっても便利です。
QUOカードはQUOカードが使える書店で支払うことで使うことができるよ
※図書カードNEXTは有効期限が設定されているので、期限内に使用してください
e-honのデメリット
先程まではe-honのメリットをご紹介しましたが、次にe-honのデメリットもご紹介します。
- すべての書店が受取先になっていない
- 宅配受取を選択すると送料がかかる
- 梱包されているので、もしわかりやすい乱丁があっても書店員は気づけない
- 在庫が豊富でも売り切れてしまえばやっぱり買えない
こちらもひとつずつ見ていきましょう。
すべての書店が受取先になっていない
e-honは大手の問屋であるトーハンが行っているネット書店です。
ただ、トーハンでない問屋から本を入荷している書店もあります。
e-honで本を受けとれる書店はトーハンを取次店にしている書店のみなので、他の問屋さんから仕入れている書店は該当しないんです。
本屋を見ただけで取次店がどこかなんてわかるはずがない…。
そんなときは、こちらから、実際に受け取れる店舗が自分のお住まいや学校・勤務先の近くになるかはこちらから検索してみてください。
宅配受取は送料がかかる
購入した商品を書店にとりに行けば、どんな値段の商品でも送料も手数料もかかりませんが、書店に行かずに自宅や勤務先に届けてもらうと送料を請求されます。
送料は全国一律350円。
ただし、その送料も2,000円以上お買い上げなら0円になります。
このように購入金額によって送料はかかってしまうんですが、e-honの場合の送料は全国一律なので、普段送料が多くかかってしまう離島などの地域にお住いの方にとっては逆におトクな送料設定なんじゃないかなと思います。
ただ、予約商品は1点ずつ商品の申込をしないといけません。
1点で2,000円以上の本なら送料は0円ですが、2,000円未満だと送料がかかってしまうので、送料をかけたくない方は書店受取を選んでくださいね。
梱包されているので、もしわかりやすい乱丁があっても書店員は気づかない
書店に届くたくさんの本は書店員が仕分けをして該当の棚に挿していきます。
その際に破れがあったり、どう見てもおかしいなと思う本は目視して外します。
個別に注文いただいた本もなるべくきれいな状態の本をお渡しするように心がけています。
ですが、e-honは梱包されて届くのでチェックすることができません。
梱包の際にチェックされているはずなので、よほど大丈夫だとは思いますが、わかりやすい乱丁があってもお客様が開封するまではわからないのはデメリットのひとつといえるのではないでしょうか。
在庫がたくさんと言っても、売り切れたらやっぱり買えない
最近なら「鬼滅の刃」や「あつまれどうぶつの森コンプリートガイド」といった人気作品が、Amazonや楽天ブックス等で発売前に軒並み売り切れになりました。
そんなとき、e-honをのぞいてみると意外と在庫があったりします。
もちろん、e-honの在庫も人気がありすぎると売り切れてしまうんですが、まだまだ有名でない分、他のサイトが売り切れでもe-honでは意外と買うことができたりします。
本の取次店が展開しているから在庫は豊富といっても、やはり売り切れてしまえば購入することはできませんが、ネットで買えなかったと嘆く前にe-honの存在を知っていると知っていないとでは大きな差が生まれますよ。
e-honの利用には会員登録(無料)が必要
では、ここからは実際にe-honを利用するための手順をご説明します。
e-honを利用するには無料の会員登録が必要です。
こちらからe-honのサイトに入ってください。
\登録しておけば買いたいときすぐ買える/
会員登録の手順
サイトに入るとこのような画面が表示されるので、左上の会員登録はこちらをタップします。
会員登録の画面になったら、順番に以下の項目を入力します。
- 名前
- 名前フリガナ
- 電話番号(ハイフンはつけてもつけなくてもいい)
- メールアドレス
- パスワード(英数字5~12桁で考える)
- My書店選択
注文を自宅受取しない場合、自分が選んだ書店でのお受取となります。
My書店は実際の注文の際に受取に行けそうな書店を選べばいいので、会員登録の際は、「□ご注文時に選択」の部分にチェックをいれればOKです。
My書店は注文の都度、変更することもできます。
- メールニュースを受け取るかどうか選択
- プライバシーポリシーと会員規約を確認して同意するにチェック
- 確認画面へ進むをタップ
ここまで入力すると、確認画面が表示されるので、OKなら登録完了をタップします。
修正したい場合は、前の画面へをタップして修正してください。
会員登録が無事できれば、このような画面になります。(登録したメールアドレスにもメールが届きます)
受取書店の確認がしたいときは
自分がよく行く書店がe-honの受取書店になっているかは確認しておきたいですね。
これを調べる場合は、会員登録の後ならマイページへをタップし、My書店のところの注文時に選択をタップします。
※e-honトップ画面の場合は、自分の名前が表示されている部分をタップします。
すると、商品を受け取れる書店 検索画面という画面が表示されます。
「検索して探す」か「地域から探す」からご自分がよく行く書店があるかどうか調べてみてください。
お近くの市町村(大都市は区ごと)で選んでね
自分がよく行く書店名があればそちらを選んでください。
もし、行けるような場所の書店がない場合は、宅配受取を選んでください。
(2,000円以上お買い上げで送料無料になります。ただし、My書店によっては宅配受取が選べない場合もあります。)
e-honで実際に本を注文してみよう
では、実際に本を注文してみます。
今回、私は付録目当てでこちらの雑誌「otona MUSE8月号」が欲しいので注文したいと思います。
本のタイトルからだけでなく、雑誌やコミックといったジャンルから探していくこともできます。
バーコードの下に書かれている数字(ISBNコード)で探すこともできるよ
こちらはまだ発売前だったので、予約商品になります。
予約商品は1点ずつ設定しなくてはいけないので注意してください。
該当の本を選ぶとこちらの画面になったので、予約注文するをクリックします。
毎号留置便とは…
指定の雑誌を毎号、My書店に取り置きするシステムで書店受取でのサービスです。
毎号留置便ができる雑誌はこちらです →→ 毎号留置便
My書店の選択
本を書店で受け取る場合でも、自宅に配送してもらう場合でもMy書店は選んでください。
私が住んでいる岐阜県を選ぶと市町村を選ぶ画面が出るので、岐阜市を選んでみます。
するとこのように岐阜市でe-honを受け取れる書店が表示されるので、選んでください。
受取方法と支払方法を選ぶ
では次に、本の受取方法と支払方法を設定します。
予約商品は1点ずつ注文しなくてはいけないので注意してください。
支払方法はこの4種類が選べます。
書店受取…書店で支払い
宅配受取…クレジットカード支払い
代金引換
ギフトでお届け(クレジット決済)
私は自分の働いている書店で受け取るので書店受取を選びました。
次のステップへをタップ
代金引換の場合は、代金引換手数料が280円かかります。
宅配受取の場合…
宅配受取の場合は、配送先の入力と支払方法を決めないといけません。
支払方法も選択します。
クレジットカード払いだとこのような画面になります。
JCB・VISA・MASTER・オリコ・UC・NICOS・UFJカードが利用できます。
自宅以外の住所にも配送してくれるよ
- カードNo.
- 有効期限
- セキュリティコード(カード裏面の3桁の数字)
- このカードを登録する場合は、「このカードを登録する」にチェックを入れる
を入力し、次のステップへをタップします。
ただし、発売より1ヶ月も前の注文ではクレジットカード払いが選択できないよ。書店受取か代金引換を選んでね。
予約注文内容の確認
予約内容を確認して間違いがなければ、ご予約を確定するをタップします。
一度注文すると、トップ画面のMy書店のところは注文した際に登録した書店の名前が表示されます。(もちろん変更することもできます)
注文後30分以内ならキャンセルできる
e-honで注文後、30分以内ならその注文をキャンセルすることができます。
予約商品の場合は出荷準備の案内メールが来るまではキャンセルが可能です。
e-honで図書カードを使うには
e-honはなんと図書カードも使えるんです。
Amazonや楽天市場では使えませんもんね。
商品の注文前に図書カードをe-hon図書カードポイントに交換しておく必要があります。
現在、販売されている図書カードは正式名称を「図書カードNEXT」といいます。
図書カードNEXTっていうのはカードの裏面が白色でQRコードがあるものだよ
従来の図書カード(裏がシルバー)は磁気で読み取りしていたので、保存状況によっては読み取れないものもありましたが、現在は紙のカードなのでその心配は少なくなりました。(ただし有効期限があります)
e-honに登録できるのはこの「図書カードNEXT」だけです。
SNSを通じて、図書カードをプレゼントできる「図書カードNEXTネットギフト」もe-honで使えるよ
昔の図書券は使えるの?
紙の図書券や磁気カードの図書カードは残念ながらe-honで登録ができないよ。店舗に行ってレジで使ってね。
テレフォンカードのように使った分だけ穴が開くのが磁気カード型の図書カードですよ。
パスワードの入力
こちらの画面になったら、マイページで図書カードNEXTから交換するをタップし、パスワードを入力します。
そして、次の画面へをタップ
IDとPIN番号を入力する
図書カードNEXTの裏面にあるIDとPIN番号を入力したら、次へ進むをクリック
ネットギフト版の図書カードも同じように入力して使うことができるよ
e-honはネットで本を買いながら書店を応援できる
付録付き雑誌や人気のコミックなど、Amazonや楽天ブックスで売り切れていてもe-honでは売切れていない場合もあります。
他のサイトで購入できなくてもe-honで買えたという声も多いんですよ。
そんな場合に備えて、あらかじめe-honの会員登録しておくとすぐ購入できるのでおすすめです。(会員登録は無料です)
書店受け取りは面倒と思う方もいらっしゃると思いますが、受け取りのために書店に出向くことで他の本にも触れる機会があるので、是非実際の本もチェックしてもらうといいなと思います。
本屋さんでいろんな本を見るのは楽しい
実店舗とネットで買うの両方いいところがあるもんね
以上、「書店員が教えるe-honの利用方法~地元の本屋も応援できるネット書店~」でした。