8月28日の「林先生が驚く初耳学!」(TBS系、日曜22:00~)で、「読書感想文」の書き方について、林修先生がレクチャーしてくださいました。
林先生と言えば、愛知県名古屋市出身で、東海高校から東大法学部へ入学され、日本長期信用銀行に入行されたみるからにエリートと呼ばれる方ですよね。
でも、その後、銀行をやめられてから結構苦労されて、今の「超人気予備校講師でタレント」という地位を確立されたところがなんか人間味があって好きなんですよね。
多方面にわたって深い知識を持たれている林先生ですが、予備校での専門は現代文。
ということもあって、今回番組でみんなが苦労する読書感想文についてお話しくださいました。
私も以前、自分なりの読書感想文の書き方を記事にしたのですが、やはりさすがの林先生、とってもわかりやすく教えてくださっていたので、こちらに記録させてください。
私が書いた読書感想文の書き方はこちら
林修先生の「読書感想文はこう書こう」
まずは現実を認識すること
例えば、冷蔵庫にジュースが6本入っています。
ある人は、「もう6本しか入ってないから、買いに行かなきゃ。」思いますが、
でも別の人なら、「まだ、6本あるから当分、買いに行かなくていいな。」と思うかもしれません。
この「冷蔵庫にジュースが6本入っている。」が事実認識です。
そのあとの「もう6本しか~。」や「まだ、6本あるから~。」がその人の価値判断となります。
事実認識はどの人が見ても同じことなんですが、価値判断は人それぞれですよね。
現実認識はその2つによって行われます。これを読書感想文を書くときに当てはめてみるそうです。
事実認識と価値判断、実践してみよう
どういうことかというと、自分が読んだ本の中の気になった一文をまず書くということです。これは本文に書いてあったことなので、事実認識となります。
それに対して、どう思ったのか。
「素敵だな。」と思ったのか、「情けない。」と思ったのか、自分の思いを素直に書きます。
この思いや考えは、自分の生活の中で培ってきたものなので、人それぞれ違います。これが価値判断となります。
では、なぜそんな風に思ったのか(そんな価値判断に至ったのか)理由を書いていきます。これも自分の生活からにじみ出るものですよね。
これで「大体10行や20行は書けるでしょう。」と林先生。
行数を稼ぐだけではなく、自分の思いや考えが素直に浮かんでくるので、とてもいい方法だと思います。
自分の考えが出せれば、オリジナルの素敵な感想文が書けますよね。
更に発展させて
そのようにワンセットできたら、似ている状況を思い出して、最初の事実認識と比較してみるんだそう。「類比」するんですね。
または、反対の状況を持ってきて比べてみる。こちらは、つまりた「対比」させるってことですね。
これをすることによって、どんどん行数を稼いでいくことができるということでした。
確かに、ひとつの事実認識だけでは、なんとなく薄っぺらい感想文になってしまいそうなので、この「類比」や「対比」をすることで考えに厚みがでて、とても奥深くい感想文が書けそうですね。
林修先生流の読書感想文の書き方を教わって
確かに、林先生のおっしゃるように、娘に読書感想文の宿題をやってもらうときも、「すごかった。」とか「おもしろかった。」という価値判断は書いてくるんですが、「何でそう思ったか」ということは全く触れられていませんでした。
なので、こちらから「どうして、すごいと思ったの?」と聞くと、少しずつ言葉に出して教えてくれました。
「何でそう思ったか」までがワンセットだよということを身につけてもらえるように、導いてあげたいですね。
国語のお話を読んで、設問に答えるようなテストでも、「何で(主人公は)そう思ったのか?」という問題はよく出ますから、テスト対策にもなると思います。
「林修先生の読書感想文の書き方がわかりやすい」まとめ
この考え方って、読書感想文以外の例えばこのブログとか、会社の会議資料とか、相手に伝えたいと思う文章を書くときに共通する大事なことだと思います。
私もとても勉強になりました。
「林先生、お見事です。」
林先生、ネプリーグを見ていても思いますが、さすが本職だけあって、教えるのがお上手ですよね。
私も林先生のような先生に習えていたら、東京大学までいけたかしら。
林先生の丁寧な解説で語彙力を深めたい。
実は食通でもある林先生。
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