
M-1グランプリというと吉本興業というイメージの方も多いんじゃないでしょうか?

実際に歴代のファイナリストで吉本所属の組はどれくらいいるんでしょうか?活動場所が大阪なのか東京なのかも調べてみました
M-1はやっぱり吉本が強いの?
昨年のM-1チャンピオンのミルクボーイもさらにその前年の霜降り明星も所属事務所は吉本興業です。
所属している芸人数が他の事務所より圧倒的に多く6,000人とも言われている巨大事務所ということもありますが、M-1というとやっぱり吉本というイメージが強いです。
ということで今回は、
- 歴代のファイナリストたちがどこの事務所所属なのか
- 優勝した組はどこの所属なのか
- 優勝した組の活動拠点は
- その大会の特徴
について調べてみたいと思います。
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M-1グランプリ2021のファイナリストは吉本以外が多い?
歴代のファイナリストたちについて調べる前に、今年、2021年のM-1ファイナリストの所属事務所と活動拠点を見てみました。
名前 | 所属事務所 | 東京or 大阪 |
---|---|---|
もも | 吉本興業 | 大阪 |
真空ジェシカ | 人力舎 | 東京 |
モグライダー | マセキ芸能社 | 東京 |
オズワルド | 吉本興業 | 東京 |
ランジャタイ | グレープカンパニー | 東京 |
インディアンス | 吉本興業 | 東京 |
ゆにばーす | 吉本興業 | 東京 |
錦鯉 | SMA | 東京 |
ロングコートダディ | 吉本興業 | 大阪 |
敗者復活組…ハライチ | ワタナベエンターテインメント | 東京 |
2021年は吉本以外が5組とかなり他事務所が健闘した感じがします。さらに、大阪組も2つだけ。
2021年のM-1と宮本浩次さんのコラボ「昇る太陽」の映像の中でインディアンスの田渕さんが「メンバーが変わってきてる、M-1の。」と言っていましたが、時代が変わってきた感じがいます。
他の年はどんな割合だったのでしょうか?
歴代のM-1ファイナリストの事務所と活動拠点を調べてみました
ではここから、第1回から昨年の第15回大会のファイナリストを振り返っていきたいと思います。
事務所とそのコンビの活動している場所について調べてみました。
第1回(2001年)大会
栄えある第1回のM-1グランプリ。
「やすとものいたって真剣です」(ABCテレビ・木曜23:17~)で中川家と海原やすよともこさんという同期コンビのトークがあったんですが、その話では最初「漫才の新しい大会ができるらしい」と聞いていて、会社の人に「出るか出ないか」言われていたんだそう。
吉本の人もそこまで分かってなかったのか「出ても出なくてもどっちでもいいよ。」って感じだったんだそう。
ということで、中川家もやすとものお二人も「出ない」と言っていたそうなんですが、ふたを開けてみれば、中川家が出場していてそれも優勝。
予選の段階ではそこまですごい大会だとは思わなかったのかもしれません。
他の事務所にはどのように「M-1」開催を伝えられたのかわかりませんが、吉本でそんな感じなら他事務所に情報が言ってなかった可能性も十分ありそうです。
ファイナリストは吉本に並ぶ関西お笑い事務所、松竹芸能と吉本興業所属がほぼ占められています。
活動拠点も大阪が圧倒的でした。
おぎやはぎの漫才、おもしろかったんですけど、このときのM-1の空気には合わなかったようですね。
順位 | 名前 | 所属事務所(当時) | 東京or大阪(当時) |
---|---|---|---|
1 | 中川家 | 吉本興業 | 大阪 |
2 | ハリガネロック | 吉本興業 | 大阪 |
3 | アメリカザリガニ | 松竹芸能 | 大阪 |
4 | ますだおかだ | 松竹芸能 | 大阪 |
5 | 麒麟 | 吉本興業 | 大阪 |
6 | フットボールアワー | 吉本興業 | 大阪 |
7 | キングコング | 吉本興業 | 大阪 |
8 | チュートリアル | 吉本興業 | 大阪 |
9 | DonDokoDon | 吉本興業 | 東京 |
10 | おぎやはぎ | プロダクション人力舎 | 東京 |
第2回(2002年)大会
第2回は松竹芸能所属のますだおかだのお二人がチャンピオンに。
ますだおかだの実力はもちろんなんですが、圧倒的に強い第1回の吉本興業のイメージを払しょくするかのように他事務所所属の芸人さん9組中4組がファイナリストになりました。

そんなことを考えてファイナリストを決めてるわけじゃないはずなんだけど
順位 | 名前 | 所属事務所(当時) | 東京or 大阪 |
---|---|---|---|
1 | ますだおかだ | 松竹芸能 | 大阪 |
2 | フットボールアワー | 吉本興業 | 大阪 |
3 | 笑い飯 | 吉本興業 | 大阪 |
4 | おぎやはぎ | プロダクション人力舎 | 東京 |
5 | ハリガネロック | 吉本興業 | 大阪 |
6 | テツandトモ | ニチエンプロダクション | 東京 |
7 | スピードワゴン | M2カンパニー | 東京 |
8 | ダイノジ | 吉本興業 | 東京 |
9 | アメリカザリガニ | 松竹芸能 | 大阪 |
第3回(2003年)大会
次の年にチャンピオンになるアンタッチャブルがいるのに3位。
いかに3回大会が熾烈だったことがわかりますね。
優勝は、第1回大会は6位、第2回大会は準優勝のフットボールアワーでした。
そのころのM-1はじっくり何年もかけてチャンピオンを取りにいく感じだったことがわかります。
現在はまだどんなネタをやるのかわからない初ファイナリストの方が経験者よりも圧倒的に強いんですけどね。
順位 | 名前 | 所属事務所(当時) | 東京or 大阪 |
---|---|---|---|
1 | フットボールアワー | 吉本興業 | 大阪 |
2 | 笑い飯 | 吉本興業 | 大阪 |
3 | アンタッチャブル | プロダクション人力舎 | 東京 |
4 | 2丁拳銃 | 吉本興業 | 東京 |
5 | りあるキッズ | 吉本興業 | 大阪 |
6 | スピードワゴン | ホリプロコム | 東京 |
7 | アメリカザリガニ | 松竹芸能 | 大阪 |
8 | 麒麟 | 吉本興業 | 大阪 |
9 | 千鳥 | 吉本興業 | 大阪 |
第4回(2004年)大会
順位 | 名前 | 所属事務所(当時) | 東京or 大阪 |
---|---|---|---|
1 | アンタッチャブル | プロダクション人力舎 | 東京 |
2 | 南海キャンディーズ | 吉本興業 | 大阪 |
3 | 麒麟 | 吉本興業 | 大阪 |
4 | タカアンドトシ | 吉本興業 | 東京 |
5 | 笑い飯 | 吉本興業 | 大阪 |
6 | POISON GIRL BAND | 吉本興業 | 東京 |
7 | トータルテンボス | 吉本興業 | 東京 |
8 | 東京ダイナマイト | オフィス北野 | 東京 |
9 | 千鳥 | 吉本興業 | 大阪 |
第5回(2005年)大会
順位 | 名前 | 所属事務所(当時) | 東京or 大阪 |
---|---|---|---|
1 | ブラックマヨネーズ | 吉本興業 | 大阪 |
2 | 笑い飯 | 吉本興業 | 大阪 |
3 | 麒麟 | 吉本興業 | 大阪 |
4 | 品川庄司 | 吉本興業 | 東京 |
5 | チュートリアル | 吉本興業 | 大阪 |
6 | 千鳥 | 吉本興業 | 大阪 |
7 | タイムマシーン3号 | アップフロントエージェンシー | 東京 |
8 | アジアン | 吉本興業 | 大阪 |
9 | 南海キャンディーズ | 吉本興業 | 大阪 |
第6回(2006年)大会
順位 | 名前 | 所属事務所(当時) | 東京or 大阪(当時) |
---|---|---|---|
1 | チュートリアル | 吉本興業 | 大阪 |
2 | フットボールアワー | 吉本興業 | 東京 |
3 | 麒麟 | 吉本興業 | 大阪 |
4 | 笑い飯 | 吉本興業 | 大阪 |
5 | トータルテンボス | 吉本興業 | 東京 |
6 | ライセンス | 吉本興業 | 東京 |
7 | ザ・プラン9 | 吉本興業 | 大阪 |
8 | 変ホ長調 | アマチュア | 大阪 |
9 | POISON GIRL BAND | 吉本興業 | 東京 |
第7回(2007年)大会
順位 | 名前 | 所属事務所(当時) | 東京or 大阪(当時) |
---|---|---|---|
1 | サンドウィッチマン | フラットファイブ | 東京 |
2 | トータルテンボス | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 東京 |
3 | キングコング | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 東京 |
4 | ハリセンボン | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 東京 |
5 | 笑い飯 | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 大阪 |
6 | ザブングル | ワタナベエンタ-テインメント | 東京 |
7 | ダイアン | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 大阪 |
8 | 千鳥 | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 大阪 |
9 | POISON GIRL BAND | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 東京 |
第8回(2008年)大会
2008年大会は、昨年がサンドウィッチマンというそれまで無名だったコンビが、敗者復活から一気に優勝をかっさらって行ったこともあり、
順位 | 名前 | 所属事務所(当時) | 東京or 大阪(当時) |
---|---|---|---|
1 | NON STYLE | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 大阪 |
2 | オードリー | ケイダッシュステージ | 東京 |
3 | ナイツ | マセキ芸能社 | 東京 |
4 | 笑い飯 | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 大阪 |
5 | U字工事 | アミー・パーク | 東京 |
6 | ダイアン | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 大阪 |
7 | モンスターエンジン | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 大阪 |
8 | キングコング | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 東京 |
9 | ザ・パンチ | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 東京 |
第9回(2009年)大会
順位 | 名前 | 所属事務所(当時) | 東京or 大阪(当時) |
---|---|---|---|
1 | パンクブーブー | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 東京 |
2 | 笑い飯 | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 大阪 |
3 | NON STYLE | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 東京 |
4 | ナイツ | マセキ芸能社 | 東京 |
5 | ハライチ | ワタナベエンターテインメント | 東京 |
6 | 東京ダイナマイト | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 東京 |
7 | モンスターエンジン | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 大阪 |
8 | 南海キャンディーズ | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 東京 |
9 | ハリセンボン | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 東京 |
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第10回(2010年)大会
順位 | 名前 | 所属事務所(当時) | 東京or 大阪(当時) |
---|---|---|---|
1 | 笑い飯 | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 大阪 |
2 | スリムクラブ | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 東京 |
3 | パンクブーブー | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 東京 |
4 | ピース | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 東京 |
5 | 銀シャリ | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 大阪 |
6 | ナイツ | マセキ芸能社 | 東京 |
7 | ハライチ | ワタナベエンターテインメント | 東京 |
8 | ジャルジャル | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 大阪 |
9 | カナリア | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 東京 |

第11回(2015年)大会
この年はおもしろくなかったわけではないんですが、すっごく空気が重かったんです。
板の上には魔物がいると今年のM-1テーマソングになっているCreeepy Nutsも歌っているように、M-1なんて本当にある意味お祭りなのにすごく重くて、まさしく魔物がいた状態でした。

東京組が多かったこともあって雰囲気が違っていたのかもしれません。
吉本は大きいので、やっぱり芸人さんどうしのやりとりも盛ん。
この回は、M-1復活ということで審査員も第10回大会までの優勝コンビの片方が並ぶということでそれまでのメンバーとは全く違っていたことも、雰囲気が違う大きな原因だったか思います。
その閉塞感を打ち破ったのが敗者復活で上がってきたトレンディエンジェルでした。
全てをハゲにからめるその突き抜けたネタで一気に優勝を勝ち取りました。
順位 | 名前 | 所属事務所(当時) | 東京or 大阪(当時) |
---|---|---|---|
1 | トレンディエンジェル | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 東京 |
2 | 銀シャリ | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 大阪 |
3 | ジャルジャル | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 大阪 |
4 | タイムマシーン3号 | 太田プロダクション | 東京 |
5 | スーパーマラドーナ | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 大阪 |
6 | 和牛 | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 大阪 |
7 | メイプル超合金 | サンミュージックプロダクション | 東京 |
8 | 馬鹿よ貴方は | オフィス北野 | 東京 |
9 | ハライチ | ワタナベエンターテインメント | 東京 |
個人的には吉本以外の3組はみんなそれぞれ個性が強くてとても好きなんですけど。
第12回(2016年)大会
この大会での非吉本は「さらば青春の光」と「ハライチ」、そして「カミナリ」
3組とも人気コンビでテレビで活躍されています。
吉本以外の事務所のコンビはよほど自肩が強くないと決勝にこれないんだなと思わされます。
その中で、漫才の教科書的なコンビ、銀シャリが優勝したのも印象的。
上位3組は大阪で舞台に立ち続けたM-1優勝しか見ていない3組での戦いでしびれました。
順位 | 名前 | 所属事務所(当時) | 東京or 大阪(当時) |
---|---|---|---|
1 | 銀シャリ | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 大阪 |
2 | 和牛 | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 大阪 |
3 | スーパーマラドーナ | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 大阪 |
4 | さらば青春の光 | ザ・森東 | 東京 |
5 | アキナ | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 大阪 |
6 | ハライチ | ワタナベエンターテインメント | 東京 |
7 | カミナリ | グレープカンパニー | 東京 |
8 | スリムクラブ | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 東京 |
9 | 相席スタート | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 東京 |

第13回(2017年)大会
第13回大会からは決勝進出組が10組になりました。
優勝したのはこの年ラストイヤーのとろサーモン。
初めての決勝進出でそのまま優勝。
東京に進出してからなかなか鳴かず飛ばずでいたコンビが一夜にして栄光をつかんだのはドラマチックでした。
この年から導入されたのは笑御籤(えみくじ)
事前にネタ順が決定しておらず、笑御籤によってその都度、どのコンビがネタをするか決まります。
ファイナリストのみなさんは大変ですが、見ている方はさらにおもしろくなりました。
とろサーモンももともとは大阪で漫才の腕を磨いていたので、上位5組はほぼ大阪と言ってもいと思います。
一組だけ非吉本のカミナリのお二人も漫才にかける意気込みは強い。2年連続ファイナリストはなかなかできるものじゃないです。
上沼さんにあんまりたたく必要はないんじゃと言われてしまったカミナリのお二人。
2020年はエントリーされませんでしたが、また挑戦してほしいなと思います。
順位 | 名前 | 所属事務所(当時) | 東京or 大阪(当時) |
---|---|---|---|
1 | とろサーモン | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 東京 |
2 | 和牛 | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 大阪 |
3 | ミキ | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 大阪 |
4 | かまいたち | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 大阪 |
5 | スーパーマラドーナ | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 大阪 |
6 | ジャルジャル | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 東京 |
7 | さや香 | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 大阪 |
8 | ゆにばーす | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 東京 |
9 | カミナリ | グレープカンパニー | 東京 |
10 | マヂカルラブリー | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 東京 |
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第14回(2018年)大会
2年連続で2位を獲得した和牛がチャンピオン最有力候補と言われていた第14回大会。
実際は、歴代のM-1で最年少チャンピオンとなる霜降り明星でした。
非吉本はトム・ブラウンのみ。
定形外の漫才をした印象はそのトム・ブラウンと3位のジャルジャルでした。
ガッチガチのネタがぶつかり合う戦いだった印象です。
順位 | 名前 | 所属事務所(当時) | 東京or 大阪(当時) |
---|---|---|---|
1 | 霜降り明星 | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 大阪 |
2 | 和牛 | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 東京 |
3 | ジャルジャル | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 東京 |
4 | ミキ | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 大阪 |
5 | かまいたち | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 東京 |
6 | トム・ブラウン | ケイダッシュステージ | 東京 |
7 | スーパーマラドーナ | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 大阪 |
8 | ギャロップ | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 大阪 |
9 | 見取り図 | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 大阪 |
10 | ゆにばーす | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 東京 |
第15回(2019年)大会
かまいたちや和牛といった「実力で売れて東京進出した芸人」が優勝するだろうと誰もが思っていたこの大会。
それなのに大阪で地道に活動していたミルクボーイが優勝したのがとってもドラマチックでした。
東京組もかまいたちや和牛のようなコンビもいますが、「大宮セブン」と言われるニューヨークやオズワルド、すゑひろがりずといった埼玉にある大宮ラクーン劇場で地道にネタをやっていたコンビがファイナリストになっています。
M-1決勝というのは、派手な仕事をしている指定内に関わらず、ネタを舞台にかけ続け、努力を惜しまなかった人たちしか立てない舞台なんだというのがよくわかる大会でありました。
順位 | 名前 | 所属事務所(当時) | 東京or 大阪(当時) |
---|---|---|---|
1 | ミルクボーイ | 吉本興業 | 大阪 |
2 | かまいたち | 吉本興業 | 東京 |
3 | ぺこぱ | サンミュージック | 東京 |
4 | 和牛 | 吉本興業 | 東京 |
5 | 見取り図 | 吉本興業 | 大阪 |
6 | からし蓮根 | 吉本興業 | 大阪 |
7 | オズワルド | 吉本興業 | 東京 |
8 | すゑひろがりず | 吉本興業 | 東京 |
9 | インディアンス | 吉本興業 | 東京 |
10 | ニューヨーク | 吉本興業 | 東京 |

そんなヒリヒリした舞台に最後の最後にぺこぱみたいな楽しいネタに順番が回ってきたのが、余計にぺこぱの順位が上がった原因かもしれないね
第16回大会(2020年)
順位 | 名前 | 所属事務所(当時) | 東京or 大阪(当時) |
---|---|---|---|
1 | マヂカルラブリー | 吉本興業 | 東京 |
2 | おいでやすこが | 吉本興業 | 東京 |
3 | 見取り図 | 吉本興業 | 大阪 |
4 | 錦鯉 | SMA | 東京 |
5 | ニューヨーク | 吉本興業 | 東京 |
6 | オズワルド | 吉本興業 | 東京 |
7 | インディアンス | 吉本興業 | 東京 |
8 | アキナ | 吉本興業 | 大阪 |
9 | ウエストランド | タイタン | 東京 |
10 | 東京ホテイソン | グレープカンパニー | 東京 |
2020年大会はふたを開けて見れば吉本興業所属の芸人さんの強さを見せつけられました。
新型コロナの影響でネタを人前でやる機会が減っていたと思うんですが、その中でも時自社の劇場をたくさん持っている吉本で切磋琢磨してきた芸人さんの底力を感じます。
ただ、ネタのジャンルで言えばかなり個性的なチャンピオンと準優勝者。
次の大会への布石のような気がして、2021年の戦いが楽しみになりました。
第17回大会(2021年)
順位 | 名前 | 所属事務所(当時) | 東京or 大阪(当時) |
---|---|---|---|
1 | 錦鯉 | SMA | 東京 |
2 | オズワルド | 吉本興業 | 東京 |
3 | インディアンス | 吉本興業 | 東京 |
4 | ロングコートダディ | 吉本興業 | 大阪 |
5 | もも | 吉本興業 | 大阪 |
6 | ゆにばーす | 吉本興業 | 東京 |
7 | 真空ジェシカ | 人力舎 | 東京 |
8 | モグライダー | マセキ芸能社 | 東京 |
9 | ハライチ | ワタナベエンターテインメント | 東京 |
10 | ランジャタイ | グレープカンパニー | 東京 |
歴代ファイナリストの事務所と活動拠点まとめ
これまで、大会別にファイナリストの事務所と活動拠点を見てきましたが、まとめるとこのようになります。
(わかりにくいので、よしもとクリエイティブ・エージェンシーのときも吉本興業とさせていただきます。)
大会 | 優勝コンビの事務所 | 優勝コンビの活動拠点(当時) | 吉本興業 | 吉本以外 | 大阪 | 東京 |
---|---|---|---|---|---|---|
第1回 | 吉本興業 | 大阪 | 7/10 | 2/10 | 8/10 | 2/10 |
第2回 | 松竹芸能 | 大阪 | 4/9 | 5/9 | 4/9 | 5/9 |
第3回 | 吉本興業 | 大阪 | 6/9 | 3/9 | 5/9 | 4/9 |
第4回 | プロダクション人力舎 | 東京 | 7/9 | 2/9 | 4/9 | 5/9 |
第5回 | 吉本興業 | 大阪 | 8/9 | 1/9 | 7/9 | 2/9 |
第6回 | 吉本興業 | 大阪 | 8/9 | 1/9 | 5/9 | 4/9 |
第7回 | フラットファイブ(現:グレープカンパニー) | 東京 | 7/9 | 2/9 | 3/9 | 6/9 |
第8回 | 吉本興業 | 大阪 | 6/9 | 3/9 | 3/9 | 6/9 |
第9回 | 吉本興業 | 東京 | 7/9 | 2/9 | 2/9 | 7/9 |
第10回 | 吉本興業 | 大阪 | 7/9 | 2/9 | 2/9 | 7/9 |
第11回 | 吉本興業 | 東京 | 5/9 | 4/9 | 4/9 | 5/9 |
第12回 | 吉本興業 | 大阪 | 6/9 | 3/9 | 4/9 | 5/9 |
第13回 | 吉本興業 | 東京 | 9/10 | 1/10 | 5/10 | 5/10 |
第14回 | 吉本興業 | 大阪 | 9/10 | 1/10 | 5/10 | 5/10 |
第15回 | 吉本興業 | 大阪 | 9/10 | 1/10 | 3/10 | 7/10 |
第16回 | 吉本興業 | 東京 | 7/10 | 3/10 | 2/10 | 8/10 |
第17回 | SMA | 東京 | 5/10 | 5/10 | 2/10 | 8/10 |
歴代のチャンピオンだけ見ると、吉本以外の事務所のコンビが優勝したのはたったの3回だけ。
再始動した第11回大会からは、ずっと吉本興業の芸人が優勝しています。
やっぱり吉本が強いんだなという印象ですね。
吉本興業は全国に12の常設の劇場を持っています。
所属芸人さんはそこでお客さん相手にネタを披露します。人気芸人さんだと多い時で1日8ステージとかもざらなんだとか。
ネタ披露の機会が多いというのが、他の事務所との大きな違い。
なんでもそうですが、やっぱり場数を踏んでいるとネタも研ぎ澄まされて強くなるんですね。
さらに、ここ数年(第13回~15回)、吉本以外のコンビが大体1組だけしかファイナリストになっていない状況がわかります。
歴代大会、他事務所が3組4組だった回もあるんですが、直近の大会と比較すると、「今年、2020年のM-1ファイナリストは非吉本が多い」と言われるのもうなづけます。
東京と大阪については、大阪で力をつけてきた芸人さんが東京に進出する流れがあるので、初回こそ大阪が多かったんですが、どんどん東京組が多くなっていますね。

東京組が2組しかいなかった、ブラマヨが優勝した第5回大会の泥臭い感じも好き
\そんな第5回大会も見られる/
逆に吉本以外で優勝しているコンビの「ますだおかだ」、「アンタッチャブル」、「サンドウィッチマン」を見てみると、圧倒的な強さを感じます。
ますだおかださんは最近はあまり漫才をやっていないかもしれませんが、久々にネタをやってもやっぱりすごくうまいですし、サンドウィッチマンさんは言わずもがな。
アンタッチャブルさんなんか、10年もネタをやってなかったのに、昨年電撃的にネタを始めたのに、息ピッタリでめちゃくちゃおもしろかったですもんね。
かなりの実力者でないと、吉本勢を追い抜いてチャンピオンになるのは難しいと言えま。
吉本の牙城を崩すには、相当の努力とコンビ内のあうんの呼吸が必要なんだなと思います。

2021年は東京組が多数!来年はどうなる?
今回はM-1グランプリの歴代ファイナリストの所属事務所や活動場所について調べてみました。
2021年は吉本以外の事務所が5組と今までになく割と多く、活動場所は東京というコンビがほとんど。
一昨年のミルクボーイのような昔からの漫才の形ではない、いわゆる亜流のコンビが多いのは、吉本以外のコンビが多いのと東京を活動拠点としているコンビが多いからかもしれません。
前年に比べて、誰が優勝するか全く予想ができないのもバラエティあふれるコンビが多いからなのかと納得できました。

予想できないから、逆に本番が楽しみ
2020年は結局、吉本興業所属のマヂカルラブリーが優勝。
久々の東京勢の漫才コンビがチャンピオンになりました。
今回、2020年のM-1は漫才のジャンルがバラバラで楽しかったです。
まだ遠い話ですが、来年のM-1もとても楽しみ。
以上、「【M-1グランプリ2021】吉本以外の事務所のファイナリストって何組?歴代ファイナリストも調査してみました。【東京と大阪】」でした。

