12月4日21:30から、M-1グランプリ2019決勝戦に出場できるコンビ、ファイナリストの発表がありました。
M-1グランプリ決勝戦出場者9組のうち、7組が初の決勝という全く想像していなかった展開に。
GYAO!で配信されている「M-1グランプリ2019 ファイナリスト発表記者会見」の模様をまとめながら、決勝に進出したコンビをご紹介します。
M-1グランプリ2019決勝進出者の記者会見でのコメント
(Twitter M-1グランプリ公式アカウント より引用)
M-1グランプリ2019決勝進出者の記者会見。
司会は、ご自身もM-1の決勝に何度も出場した麒麟の川島明さんでした。
あんなに流ちょうにイイ声で話す川島さんでさえ、M-1の概要を説明している途中に噛んでしまうというM-1独自の緊張感の中、決勝進出者が登場することに。
実際に、準決勝のネタ見せが終わり、準決勝に出場した芸人さん全員ががロビーに集合して、大会委員の方から結果を聞く、M-1好きがゾクゾクするあの映像とともに、M-1の決勝に進出したコンビが一組ずつ会見場へ入場してきました。
インディアンス
(右が木村(きむ)さん、左が田淵さん)
トップバッターで名前が呼ばれ、「よっしゃぁ!!」という大きな声で喜びを表したインディアンス。
発表される大会委員の方の目の前にいらっしゃったのが印象的。
インディアンスは吉本興業(大阪)所属。
ボケの田淵章裕(たぶちあきひろ)さんとツッコミのきむ(木村亮介)さんが2009年に結成したコンビ。
M-1の決勝は初出場です。
会見場に入られて麒麟川島さんとお話されているときはいつものハイテンションでした。
いつも以上におもしろかったと川島さん言われた田淵さん。
ご本人も「過去の準決勝で一番ウケた」とおっしゃっていました。
インディアンスのプロフィールやネタの特徴はこちらの記事をどうぞ。
ミルクボーイ
(右が内海さん、左が駒場さん)
インディアンスとは対照的に、名前が呼ばれた後、静かに2人とも頭を下げたのはミルクボーイ。
ミルクボーイがお辞儀をしている隣でインディアンスのきむさんが喜びをかみしめて泣いているのがまた感動する。
ご本人たちよりも、周りの芸人さんが「おおっ!」と言っているのも印象的でした。
ご本人たちのラジオで、静かにお辞儀をするのは、昔のM-1で関西の芸人さんがファイナリスト発表の際に、他の芸人さんのことを気遣って静かにお辞儀をするだけだったのを見ていて、憧れていたから、それをやりたかったんだそう。
ミルクボーイは2007年に結成されたボケの駒場孝(こまばたかし)さんと、ツッコミの内海崇(うつみたかし)さんのコンビ。
吉本興業所属です。
ミルクボーイは初めての準決勝進出で決勝にも進出と勢いがすごい。
記者会見では、川島さんに「(芸歴)30年目ですか?演歌歌手ですか?」と聞かれていたミルクボーイ。
「角刈りで決勝進出していいんでしょうか?」と何かと「角刈り」を強調する内海さん。
相方の駒場さんも「僕は僕でボディービルやってるんで、ボディビルダー初の決勝進出なんで、あんま他にいてないんで…」と。
早くそれぞれの特徴を世間の人に覚えてもらいたいですもんね。
準決勝で1,2を争うくらいウケてたと川島さんもおっしゃっていました。
ミルクボーイについてはこちらの記事もどうぞ。
オズワルド
(右が伊藤さん、左が畠中さん)
横並びに並んでいたインディアンスやミルクボーイとは違い、縦一列に並んでいたオズワルド。
「よっしゃぁ」という大きな声で後ろの畠中さんへ振り返る伊藤さん。
畠中さんは喜びをかみしめている感じ。
決勝進出者の中でコンビ結成歴が一番短い5年目のオズワルド。初の決勝進出です。
オズワルドは吉本興業(東京)所属のお笑いコンビ。
ボケの畠中悠(はたなかゆう)さんと、ツッコミの伊藤俊介(いとうしゅんすけ)さんのコンビで、結成は2014年です。
記者会見では、妹が女優の伊藤沙莉さんの伊藤さんが、「受かった喜びとともに、妹が(兄の決勝進出のために)えらい人に抱かれてないか心配で。」
とおなじみの妹ネタも。
熱いオズワルドのお二人のことはこちらの記事をどうぞ。
見取り図
(右がリリーさん、左が盛山さん)
見取り図はツッコミの盛山晋太郎さんとボケのリリーさんのコンビで2007年結成。
吉本興業(大阪)所属です。
発表の時は、後方にいらっしゃたのですが、名前が呼ばれた瞬間、盛山さんの大きな「よっしゃぁ」が響き渡ったのが見取り図のお二人。
なぜか、リリーさんが映らず、別の芸人さん(ぺこぱのシュウペイさん)と盛山さんのツーショットになってしまってました。
決勝進出は昨年に次いで2度目。
「去年が(決勝で)6位だったんで、それを超えれるように」とおっしゃるリリーさんに、つかさず盛山さんが、
「俺ら9位やったやん。ちょっとサバ読むな。」と突っ込んでいました。
さすが、前回も決勝に進出しただけあって、その後もボケまくってました。
かまいたち
(右は濱家さん、左は山内さん)
ファイナリスト発表の際は、お辞儀と拍手するのみで特に大きな声を上げたわけではなかったのが「かまいたち」のお二人。
いつもの決勝とガラッと顔触れが変わりそうなことがもうこの時点で分かっていたであろうお二人は、とても神妙な面持ちでした。
記者会見では、川島さんに開口一番、「まだ出てるん?」と聞かれたかまいたち。
吉本興業(東京)所属で2004年結成したコンビです。
ボケの山内健司さんとツッコミの濱家隆一(はまいえりゅういち)さんのコンビ。
2017年、2018年とファイナリストだったお二人。貫禄も十分。
濱家さんが、「ちょっと場違いな感じがするんですけど、(今年ラストイヤーで)来年は出ませんので、本当に申し訳ございません。」と恐縮しておっしゃっていました。
でも、山内さんは「(他のコンビは)コンビ名も知らないし、名前もわからないし…(手を見取り図に向けながら)「モリヤマっていうの?」と何年も一緒に仕事をしている見取り図をいじる余裕も。
記者会見も盛り上げないといけないですからね。司会の川島さんと一緒に常連組の見取り図さん、かまいたちさんがちゃんと温めてくださっていました。
最終的には、「今年、ほんまに優勝して終われたらと思います。」と決意を語ってくれました。
ぺこぱ
(右が松陰寺さん、左がシュウペイさん)
発表されたとき、満面の笑みのシュウペイさんしか映ってなかったのが「ぺこぱ」。
松陰寺さんが小柄とはいっても映らないわけないと思うんですが、どこにいたんだろう…(笑)
結成は2008年のコンビ、ぺこぱ。
サンミュージックプロダクション所属の松陰寺太勇(ショウインジタイユウ)さんと、シュウペイさんのコンビです。
決勝進出者の中で唯一、吉本興業所属ではなく、サンミュージック所属のぺこぱ。
決勝進出も初めてです。
ネタ中にはじける松陰寺さんより、シュウペイさんの方がテンションが高い。
松陰寺さんは、決勝進出が決まってめちゃめちゃ泣いたらしく、
「さっき、大泣きして…初めてです。メイク2分で終えてたの。」とテンション抑え目のままコメント。
吉本以外は一組だけと聞くと、シュウペイさんが、
「えーやだぁ」と内股になりながら発言。
キャラがつかめないと苦情が来ていました。
ぺこぱは知れば知るほど応援したくなるコンビですよー。
からし蓮根
(右が杉本さん、左が伊織さん)
発表の瞬間、の「よっしゃあ」と言って泣いてしまったのが「からし蓮根」のお二人。
見取り図のリリーさんが肩をたたいて祝福していました。
からし蓮根の結成は2013年。
ツッコミの杉本青空(すぎもとそら)さんとボケの伊織(いおり)さんのコンビ。吉本興業所所属です。
念願のM-1グランプリ初決勝。
記者会見でも、「ついに!!大阪では(決勝に)いくいくと言われていたけど」と川島さんから言われていました。
敗者復活にも何度も出ているからし蓮根。
「敗者復活ではコンビ名が書かれた大きなのぼりをたててもらえるんですけど、自分たちの名前が書いた黄色いのぼりを見て物産展だと思ってくるおじさんがいる。」
と杉本さん。
100点のミニエピソードを持ってくるあたり、安定感があります。
伊織さんは、
「毎年空き時間に先輩と一緒にいると、その先輩が決勝に行くジンクスみたいなのができてて、今年はネタが終わった後、一人で東京タワーに上っていました。」
とのこと。
ファイナリスト唯一の20代コンビ、からし蓮根についてもまとめました。
ニューヨーク
(右が屋敷さん、左が嶋佐さん)
ニューヨークはボケの嶋佐和也(しまさかずや)さんと、ツッコミの屋敷裕政(やしきひろまさ)さんのコンビ。
2010年結成で吉本興業(東京)所属です。
準決勝の結果発表時は、芸人さんたちの中心にいらして、顔の表情はあまり見えませんでしたが、ミルクボーイと同じく、周りがどよめいたのが「ニューヨーク」のお二人。
うしろのダイタクさんと一緒にご本人たちがびっくりしてらっしゃいました。
記者会見では、「いやついに、ニューヨークこそついに」と川島さんに言われていました。
そうです、ニューヨークも初の決勝。
「初出場で本当にうれしいです。」と真面目に答える嶋佐さん。
「ボケた方がいいですか?」と素人のようなボケをしていました。
「去年は準々(決勝)で落ちたので、今年はリラックスできた」とおっしゃる屋敷さん。
ニューヨークの試行錯誤の10年間についても書いています。
すゑひろがりず
(右が三島さん、左が南條さん)
最後の一組として呼ばれたのが、「すゑひろがりず」
軽く万歳をされていました。さすが、日本の伝統芸をモチーフにネタを作られているだけありますね。
2011年結成のすゑひろがりず。
吉本興業(東京)所属で、メンバーはボケの三島達矢(みしまたつや)さんとツッコミの南條庄祐(なんじょうしょうすけ)さんです。
こちらもM-1決勝は初進出。
小鼓を持って現れたため、川島さんに「さあここから演芸コーナーです」といわれてしまったすゑひろがりず。
準決勝も「鼓をしっかり鳴らせるようにということにしか頭になかった」とのこと。
優勝も目指しているが、「営業とかが増えたらいいな。」とおっしゃっていました。
2019年のM-1は和牛・ミキ・カミナリなど決勝常連組が準決勝敗退で波乱の予感
3年連続、準優勝の和牛や、ミキ、カミナリといった常連組が準決勝で敗れ、驚いた方も多いはず。
ただ、準決勝を見に行かれた方の感覚だと、この決勝進出者は確かにおもしろくて順当なんだとか。
今回のM-1は何かが違うってこと?
敗者復活のメンバーの方が、M-1決勝よりテレビでよく見るコンビが出演することになりそうなので、決勝の日は敗者復活から盛り上がりますね。
かまいたちのお二人が神妙だったわけ
これは私の憶測になります。
かまいたちのお二人が、決勝進出者の名前を呼ばれる際に、自らの名前が呼ばれたのに神妙だった理由。
それは、「一緒に戦ってきた仲間の敗退があるかもしれない予感&顔ぶれがガラッと変わることへの不安」だったんじゃないでしょうか。
普通に考えれば、初めてのファイナリストが多いにしても、決勝常連組の和牛やミキ、かまいたちが最初の方にもっと呼ばれないとおかしいわけです。
でも、最初に呼ばれたのはインディアンス、そして二番目はミルクボーイでした。
この時点で、今回の決勝進出者の顔ぶれが大きく変わることは予想できたんじゃないでしょうか。
お互いのネタもよく知っているはずなので、準決勝での和牛やミキがいつもよりは爆発力にかけていたことも分かっていたのではないでしょうか。
一緒に戦ってきた和牛やミキが敗退するかもしれない状況で、和牛とミキに挟まれて立っていたかまいたち。
決勝行って当然だろ的なドヤ顔の表情もされていません。もちろん自身はあったと思いますが、この状況で自分たちの名前が呼ばれたことは、うれしい反面、少しいたたまれなかったのかもしれません。
また、決勝で戦う相手が、あまり知らない人たちなのも、手の内があまりわからず、戦いにくいはず。
それに、キングオブコントの王者で、M-1の決勝にも進出しているかまいたちは、これまで和牛が受けてきたような「優勝して当然」という世間の目を一気に浴びることになりますしね。
でも、確実に笑いが取れるネタの構成が得意なかまいたちのお二人なら、そんなプレッシャーも跳ねのけておもしろい漫才を披露してくれると思います。
M-1グランプリ2019決勝戦は12月22日に生放送
フレッシュな顔ぶれとなったM-1グランプリ2019は12月22日に敗者復活戦と決勝戦が放送。
いったい誰が栄冠に輝くのでしょうか。
敗者復活戦 12月22日13:55~15:54
決勝戦 12月22日18:34~21:54
もう待ちどおしくて仕方ありません。
正座して見たいと思います。
以上、【M-1グランプリ2019】決勝進出者発表記者会見の様子~インディアンス・ミルクボーイ・ぺこぱなど初の決勝進出が7組~
今までのM-1グランプリの決勝戦は、アマゾンプライムビデオで見ることができます。
月額500円(税抜)ですが、30日間は無料で体験できます。
今年のM-1を見る前に振り返ってみてはいかがでしょう。
\これまでのM-1はプライムで(30日間無料)/
また、M-1が好きな人なら絶対読んでほしいのが、審査員も務められるナイツ塙さんが今年出版されたこちらの本。
うなづける&感心する内容ばかり。
そして、売れない芸人さんのもがいている様子を丁寧に描いたこちらのドラマも超絶おすすめ。
林遣都くんと浪岡一喜さんが本当に芸人さんに見える。
M-1の記事書いてます。