純粋にお笑いが好きな人間にとっては、なんだか悲しい最近のお笑い界ですが、そんな中、ドラマ「べしゃり暮らし」が始まりました。
M-1グランプリも開催しているテレビ朝日の土曜ナイトドラマ枠。
でも、全面的に協力しているのは渦中の吉本興業ではなく、太田プロダクションです。
演出は劇団ひとりさん。
テンポの良いドラマであっという間に見終わりました。
「べしゃり暮らし」の見逃し配信は
べしゃり暮らしの見逃し配信ですが、最新話の放送後1週間は、TVer、テレ朝動画、auビデオパス、U-NEXTで配信されています。
ただし、1週間を過ぎても見られるのは、auビデオパスとU-NEXTです。
auビデオパスは月額562円(税抜)かかりますが、見放題プランに初回登録すれば30日間は無料でお試しできます。
「au」とついていますが、au以外の携帯電話をお持ちの方でも、登録するとauIDをもらえるので、それで見ることができますよ。
テレビ朝日や日本テレビ系のドラマとアニメの配信が多いので、どれを見ようか迷ってしまいます。
U-NEXTも月額1990円(税抜)かかりますが、映画、ドラマ、アニメなど最新作から名作まで、150,000本以上以上配信されています。
U-NEXTも登録して31日間は無料でお試しすることができますし、こちらは電子書籍も対象になるので、原作の「べしゃり暮らし」も読めるんですよ。(第1巻は無料)
ドラマの最新話を見るには324円かかりますが、コインが600円相当もらえるので、それを使って見ることもできますし、他のレンタル作品をコインを使って見ることもできます。
べしゃり暮らしの原作とドラマ版のキャストは
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原作は「ルーキーズ」の森田まさよし先生のコミックで、週刊少年ジャンプに2005年から掲載されていました。
その後、週刊ヤングジャンプに連載の場を移しましたが、森田先生の体調不良が原因で、隔週連載になったり不定期連載になったりした後、2015年を最後に完結扱いとなり連載休止となりました。ドラマ化のおかげか、2019年に10号連続の連載企画ということで再度連載されました。
森田まさよし先生は、2018年のM-1グランプリの予選に、同じく漫画家の長田悠幸先生と「漫画家」というコンビ名で出場されています。
「べしゃり暮らし」第1話のキャストは
上妻圭祐…間宮祥太郎
辻本潤…渡辺大知
上妻潔…寺島進
上妻美津子…篠原ゆき子
上妻しのぶ…徳永えり
子安蒼太…矢本悠馬
土屋奈々…堀田真由
竹若明浩…長田成哉
梅垣望…前田航基
水原校長…田山涼成
矢田愛梨…伊藤ゆみ
玉木春馬…伊藤あさひ
杉内福嗣…小園凌央
梵健太(るのあーる)…浅香航大
上原裕也(るのあーる)…早乙女友貴
鳥谷静代…小芝風花
べしゃり暮らし第1話ネタバレありのあらすじ
吉竹高校に通う上妻圭右は自称「学園の爆笑王」。
お昼の校内放送で校長先生のカツラ疑惑をネタにし、校内中の大爆笑を誘うが、校長にこっぴどく叱られてしまう。
しかし、それを逆手にとって、放送部として校長と区議会議員のインタビューを真面目にすると見せかけて、自らかぶっていたかつらを落とし、剃りあげておいた頭(前髪をちょろんとだけ残している)をさらして、更に大爆笑をとる。
転校生の辻本は、自分が関西から来た元高校生芸人で漫才大会で優勝もしているということを知って、何かと張り合ってくる圭右をいぶかしんでいたが、「笑いのためなら何でもやる」その姿を見て、見直していた。
「俺と組まへんか。」
辻本は、文化祭で行われる漫才大会に一緒に出ようと圭右を誘うが、断られてしまう。
圭右は校内放送で受けたのは自分のせいではなく、辻本のツッコミのおかげだということをわかっていたため、変なプライドが邪魔をしていたのだ。
「爆笑王いうんやったらさ、ほんまにおもろい漫才やった方がええんちゃうんかい。」
辻本に言われて、何も言い返せない圭右。
芸人が嫌い?圭祐の家の過去
圭右の実家は「きそば上妻」という蕎麦屋。
以前は、売れないお笑い芸人たちもたくさん通う人気の店だったが、そこに通っていた「ねずみ花火」が漫才の中で、「きそば上妻」のことをこき下ろしたせいで、客足が遠のいてしまっていた。
そのために、圭右の母親は朝も夜も働くようになり、挙句に働きすぎが原因で亡くなってしまう。
圭右の父、潔は以前はお笑いが大好きだったが、お笑い芸人のせいで妻が亡くなったと怒り、店に飾ってあったねずみ花火たちの色紙を破る。そこから、お笑いが嫌いになる。
「あいつらはな、笑いのためなら人の気持ちを平気で踏みにじって裏切っていく、最低のくそ野郎どもだ。」
圭右が学園祭の漫才大会に出ることを知り怒るが、圭右に「芸人のせいにするな。自分が蕎麦屋を畳んで、母親のように外に働きに出ていれば、母さんは死ななくて済んだ」と言われてしまう。
「俺は蕎麦屋だ。蕎麦屋には蕎麦屋のプライドってもんがある。」
「そのプライドは母ちゃんよりも大事だったのかって聞いてんだよ。」
家を出て行った圭右は、「意地はりやがってよ。しょうもな。」と潔に対し言いながらも、自分も変なプライドで辻本の誘いを断ったことに気づく。
辻本は辻本で、圭右の幼馴染の奈々から、圭右の家のことを聞く。
その後、圭右は辻本に、
「ボケは俺だかんな。」と回りくどくコンビを組むことをOKする。
圭右は自分の家に辻本を呼び、蕎麦をふるまう。
その際、潔と圭右の姉、忍は、辻本から圭右とのコンビ名が「きそばAT(オートマテック)」あることを聞かされる。
AとTは互いのイニシャルから、「きそば」は圭右が蕎麦屋が自分にとっての誇りだから絶対つけたいと譲らなかったらしい。
学園祭当日はアドリブ漫才に!!
学園祭当日、圭右は潔に学園祭を見に来てほしいと言っていたが、潔は家にいた。
潔も「(美津子が死んだのは)自分が変なプライドで蕎麦屋をやめなかったのがいけなかった」と、自分の弱さを認め、仏壇に向かって謝っていた。
しのぶに「あのお店もお父さんも全部お母さんが大好きなものだったんだから。集まってくる芸人さんのことも大好きだったんだから。」と言われ、母美津子が撮りためていた芸人のネタDVDやグッズが入った段ボール箱を見せられる。
その段ボール箱の中には、「きそばAT」のサインも入れられていた。
学園祭の漫才大会だったが、審査員には人気急上昇中のお笑いコンビ「るのあーる」が来ていた。
きそばATの出番前に登場したのが、玉木と杉内のコンビ「STROKE OF FATE」。
コンビの1人、玉木は奈々のことが好きだったが、奈々が圭右のことばかり構い、自分は全く相手にしてもらえなかったのに腹を立て、こっそり辻本が書いたネタを盗んでいた。
圭右たちがやるはずだったネタを完全にパクった2人は観客の大爆笑を誘う。るのあーるもそのネタのおもしろさを認めていた。
直前にネタをパクられたことを知った圭右と辻本。
「こうなったら、適当にボケるから、お前もいい感じに突っ込め」とアドリブ漫才することを提案。そのまま舞台に上がる。
勢いと文化祭ネタでさらに大爆笑を取ることに成功。るのあーるはアドリブ漫才であることを見抜くが、笑ってしまっていた。
圭右の父、潔も2人のネタを見に来て、笑ってくれたのを見て安心する奈々。
学校中の大爆笑を誘った2人は、なんとも言えない充実感を感じていた。
「上妻、本気で目指してみいひんか。芸人」
優勝した2人は、文化祭後も校内放送で生徒たちの笑いを誘う。そんな中、辻本の携帯には辻本の元相方静代から着信が。どうやら東京に来ているらしい。
「べしゃり暮らし」第1話感想
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「高校生がお笑い芸人を目指すドラマ」らしい、疾走感が心地よかった。
芸人がネタで散々店の悪口を言ったからって、他のお客さんは来なくなっても、芸人たちはくるだろうにと思ったけど、そこは端折られてましたね。
テンポ的には仕方ないだろうけど。
辻本役の渡辺大知くんは、神戸の出身らしく、関西弁もそんなに違和感なかったです。ただ、台本通りにしゃべらなければもっと自然になるのにとは思いましたが。
演出の劇団ひとりさんがインタビューで、
お笑い好きが納得するレベルはさすがに作れないですよ。(中略)でも年一回賞レースと見るか見ないかくらいの、そんなにお笑いを見ていないような一般の視聴者だったら、「立派にちゃんと漫才師になってるよ。全然違和感なかったよ」というふうには思ってくれるんじゃないかと。
このようにおっしゃっていました。
こういうドラマはストーリーと同じくらい、”漫才が漫才らしく見えるか”が大事になってきますもんね。お笑い目指してるのに、元芸人だったのに、そんな程度?と思われてしまっては、見ている方はどんどん冷めますから。
「高校生が文化祭でやっている漫才」って頭があるからかもしれませんが、そんな心配は必要ないくらい、すごくうまかったと思います。
アドリブ漫才ってことで、勢いに任せてしゃべっている感じとか、お客さんを煽る感じ、高校生らしく学校ネタをバンバン言う感じがすごく良かったです。
変に笑いを足していたり、プロデューサーの指示でネタを改変させられるようなどっかの局のバラエティよりずっと。
ネタをパクった方はパクっただけあって、総合展示室での「きそばAT」のネタ見せよりおもしろくなかったのも、うまく表現されていたし(普通にやってあれだったのかもしれないけど)、これで漫才のシーンが下手とかいう人は、ただなんか文句言いたいだけの人だと思います。
次回は辻元の元相方、静代が出てくるようですし、圭右と辻本の目標となる「デジタルきんぎょ」も登場するようですね。
静代役の小芝風花ちゃんは、NHKで放送された「トクサツガガガ」でとてもかわいい特ヲタを演じていて好きになったので、今度の漫才師役もとても楽しみです。
以上、「べしゃり暮らし第1話、あらすじとネタバレ。脚本は劇団ひとり」でした。