こんにちは。KAZです。
今日は、母の携帯電話をゲットすべく、老健に行ってきました。
ポケモンGOならぬ、ボケモンGO
そんなダジャレしか思いつかないくらい、気が重かったので、老健に行く前にコンビニでおにぎり買ったり(まぁ、これは昼食を遅い時間に食べないためですけど)、そのあと100均に寄ってみたり、寄り道ばっかしてました。
パートも4連ちゃんだったし、今日は開店からいきなり3人続けて古本の買い取りで超焦ったし、さすがに疲れたので、まあ自分にご褒美的な。
ご褒美与えすぎなんですけどね・・・
下準備も万端
一応、昨日のケアマネさんのおっしゃっていたことを理由に話すつもりだったので、A4サイズの紙にサインペンでわかりやすく、
「お母さんへ。携帯電話は修理に出したので、電話がしたくなったら、スタッフさんに言ってください。〇〇より」
と書いて持っていくことにしました。
これなら、携帯がなくても「なくなった!!!」と騒ぐこともないかなと思って。
もし、スタッフさんが「娘さんが持っていかれましたよ。」と言っても信用しない場合は、その紙を母に見せればいいですし。
母はリビングにいました。
母はリビングでほかの入所者の女性の方と話していました。最近は昼寝をしていないみたいです。
こないだのようなめっちゃつまらなそうな顔はしていなくて、何やらほかの方の持ち物の虫眼鏡を持って、その方の手相を見ているようで、
「あんたは、人離れがない手相やわ。この線はそうやって、昔みたよ。」
と言っていました。
確かに、実家には私の小さい頃から手相の本があったので、それを思い出したのかなあと思いました。
「こんにちはー。」と言ってとの輪の中に入っていくと、
「あら、どうしたの?なんかあったんか?」
と言われたので、
「別に何もないよ。顔を見に来ただけよ。」
と答えました。
話が弾んでいたところを割って入ってしまったので、母を連れ出すこともできず、その場で話すことにしました。
「そうそう。お母さんが使ってる携帯の機種になんか不具合が出たらしくて、携帯の会社から回収して修理しますって連絡が来たから、ちょっとの間、持っていってもいい?」
と聞くと、全然聞いていなかったらしく、
「みんな元気か。学校行ったんか?あんたはバイトか?」
と逆に質問攻めに。
余談ですが、なぜか、母は「パート」ではなく「バイト」と言います。学生時代、確かに私はバイトに行ってて、母はそれを送り出していたので、その印象が強いんでしょうか?
来年、40なんですけど、私。
説得開始
もう一度、
「お母さんが使ってる携帯の機種になんか不具合が出たらしくて、携帯の会社から回収して修理しますって連絡が来たから、ちょっとの間、持っていってもいい?」
と聞くと、
「そうか。ええよええよ。そんなら、私は電話かけれんな。」
と言いました。
OKなのか、NGなのかどっち?と微妙だったので、もう一度かみ砕いて説明し、
「電話をかけるって、私以外に誰にかけてるの?」
と聞いてみると、
「お母ちゃんに泊まることを言わなあかんでな。あれ、いつもあんたに電話しとったな。」
と言われたので、
「そうやよ。お母ちゃんは電話持ってないから、私が伝えてるのよ。」
というと、
「そんな電話なんかいらんのやけど、お母ちゃんに泊まるって伝えてもらわなあかんでな。お母ちゃんは家に一人でかわいそうやろ。」
と言ってきたので、
「お母ちゃんは家に一緒にいるから、大丈夫よ。」
と言うと、
「ほんまか。ほんなら安心やわ。子どもたちは嫌がってないか?」
というので、
「全然、全然。大丈夫やよ。」
嘘いいまくりで返すと、
「ほんなら、安心やわ。私がここにおってリハビリやってること伝えてね。」
と言われました。
少し、ほかのことを話した後、
「じゃあ、お部屋に行って携帯電話もらってくるね。」
と言い、善は急げと部屋に行きました。
母の部屋に行き、携帯と充電器を回収し、朝用意しておいた紙を雑誌がたくさん入れてあるボックスの一番上に読めるように置き、コンビニで買っておいたどら焼きも一緒に置いておきました。
部屋の中の異変
ベッドの上になんかのお菓子の食べかすがボロボロ落ちていてちょっと情けなかったです。掃除しておいたけど。
あとなぜか、今日は孫たちが写っている写真たてが全部倒されていました。なんか思い出して、私たちが気に入らなかったかな?ホームシックになるので飾らない方がいいのでしょうか?
ティッシュは1か月に3箱まで支給されるそうなんですが、なぜか3箱ともトートバッグにぶち込んであったし、置き時計もバッグに入っていました。
意味わからん・・・。
充電器もよく考えたら危ないですよね。
コンセントにさしたままにしておいて、赤ちゃんが首に巻いちゃって亡くなったニュースを昔見たことがあります。
母も寝ているときとか、充電中だとコードが首に巻きつくかもしれないし、大人なら自分の意思で首に巻き付けるかもしれないですし、もしかしたら、嫌いな人の首をそれで絞めてしまうかもしれないし。
認知症なので、こちらが思いもしないことをする危険がどうしてもありますから。何もなくてよかったですけど。
隣のベッドの方に聞く
隣のベッドの方は、リビングに行かずに部屋にいらしたので、ご迷惑おかけしてないか尋ねると、
「いえいえ。大丈夫ですよ。携帯に向かってなんかずっと話されてたりするけど。」
と言われました。
ほっと一安心です。
その方が言うには、飲み物を家族の方が差し入れしたり、1階の自販機で自分で買ったりしたら、スタッフさんに預けると、名前を書いて冷蔵庫に入れて下さり、おやつの時間や夕食の時間に「のみますか?」と尋ねてくれて、出してくれるそうで、お母さんもそうされたら?と言ってくださいました。
原則、差し入れはその日のうちに食べられる、飲める量しか持ってこないでと言われているので、施設に行くたびにちょこちょこ持って行っていたんですが、そのペットボトルが母のベッド上に置いてあるのがその方は気になっていたようです。
「コールボタンを押したら、好きな時に持ってきてくださるから、冷蔵庫に入れてもらった方が、悪くならないで済みますよ。」
と教えてくださりました。
母はコールボタンの存在を忘れているのか、ただ単にスタッフさんを呼ぶのを遠慮しているのか、なかなか押さないので、それはできるかなーっていう感じですが、甘いものが飲みたいときに出してくださるのは助かるので、ぜひ今度は持ってこようと思いました。
スタッフさんとの話
スタッフさんに携帯電話の回収に成功したことを伝えに、サービスセンターに行きました。
「お手数おかけしました。」
と言われ、やっぱり病院と施設は違うなぁと改めて思いました。
施設の方は、
「昨日も、いろんなところにかけてみえる感じだったので、聞いてみると「どこにかけたかわからん。」とおっしゃったので、履歴を見さしてもらうと、〇〇(母が前に通っていたデイサービス)さんにかけてらしたので、どうしてかけたか聞くと、「一番最初にあったから」って言われました。」
「「もう、携帯なんていらんわ。」ってご本人がおっしゃって、「あんたにあげよか。」と差し出されたくらいので、ここにいればいらないということはわかってらっしゃると思うんですけど、なんか不安になったりするとかけられていたんでしょうね。」
とのこと。
一番最初にあったからって、かけちゃうんだね・・・。
「ご自分からほかの方に話しかけられたりして、たくさんお話されているので、しっかりされているように見えてわかりにくいんですけど、やっぱり認知症も入っているので、いろんなところにかけたり、たくさんかけすぎて料金が高くなってもあれですし。前にいらした方で警察署にかけられた方も見えたので、娘さんに(携帯を)持っておいてもらった方がいいかなと思いまして。」
ええ、うちは、病院にいるときに消防署にかけましたよ・・・。
「最近は、夜もしっかり眠れて、昼間も他の方とおしゃべりして楽しくしてらっしゃいます。眠れるようにお薬を使わしてもらうときもありますけど、しっかり話されているし、食事もちゃんと取られているので、心配ないですよ。」
と言ってくださったので、またまた一安心。
ベテランのスタッフさんなので、私の気持ちが楽になるようにも話してくださり、ありがたいです。
飲み物のこともお願いし、サービスセンターでの話は終わり、帰る前にもう一度母のところに行きました。
母のところへ戻る
携帯電話と充電器をゲットし、ベッド上も整えた後、母のところへ戻り、携帯電話も持っていくこと、もう帰ること、次回はジュースを持ってきてもスタッフさんに預けることを話しました。
「そうか、そうか。わかったわかった。ありがとう。」
と言われ、ニコニコしていたので、
「また、来るね。」
と言って、帰りました。
エレベーターに乗ってドアを閉じようとすると、大きな声で、
「あれ、むすめー!!!」
と母が同じテーブルの利用者さんに話している声が聞こえました。
さっき、ベッドに携帯取りに行くときも、
「むすめー!!!」
って言ってたよ、お母さん。そのあとに、
「携帯、没収や。」
っていうのも言ってたし。
・・・まっ、とにかくゲットしたので、よかったよかった。