「U.S.A.」の前のシングル「New Position」が発売される際にメンバーに行ったインタビューがYouTubeにUP(2014年10月13日公開)されていて、こちらを見るとなんとも言えない気持ちになる。
今回はそのなんとも言えない気持ちをあえて言ってみようと思う。
DA PUMPの「New Position」シングル発売インタビューの内容
「U.S.A.」も3年8か月ぶりのシングルだが、「New Position」もその前の「can’t get you love」から3年半ぶりのシングルとなっており、さらに7人になったDA PUMPでは初のシングル。この情報だけでも、この頃のDA PUMPがもがき苦しんでいたのではと推測できる。
それだけに、満を持してのシングル発売なので、メンバーそれぞれに「覚悟」が感じられるインタビューとなっている。
KENZO
質問)3年半の長きにわたる沈黙について・・・
潜っていた。
ISSAにいろいろあって活動できない。
自分は個々の活動があったが、久しぶりにみんなに会うととても暗い。
質問)「DA PUMP EVOLUTION TOUR 2014」として全国で行ったイオンモールでのライブツアーについて
見え方が悪いモールツアーに本当はISSAを立たせたくなかった。
ISSAはタレントではなく、歌って踊れるアーティスト。
メディアより生身で見せるのが大事。
質問)今後の目標や意気込み
自分たちが加入した意味。
DA PUMPとしての目標は、ISSAを武道館に立たせたい。
KENZO先生はほかのインタビューでも思ったけど、ISSAなら女性関係で活動できなかったことを結構はっきり言うよね。潔癖で真面目なイメージのKENZO先生らしい。ISSAを尊敬してるからこそ、逆に「何やってんすか!」ってすごく悔しいかったっぽい。
ISSAのことを尊敬してるのはその後の質問でもよくわかる。
この状況の中、個人の活動で活躍することによって、DA PUMPを自分なりに引っ張っていこうと思っていたようですね、先生は。とっても先生らしい。
すごく余談ですが、見た目は今の色白KENZO先生が大好きな私。人に歴史あり。
ISSA
質問)3年半の長きにわたる沈黙について・・・
ほかのものに目を向けている時期があったから、結果的にDA PUMPを観てないことになってた。
自分のせいで活動できないところがあった。ずっと考えていた。
6人がいてくれたから、もう一度DA PUMPを上げていこうと思った。
質問)「DA PUMP EVOLUTION TOUR 2014」として全国で行ったイオンモールでのライブツアーについて
表舞台にたてない状況。ファンも減ったが、応援してくれている人がいる。その人のために環境が悪くても披露する場を設けたい。
初心に戻る感覚を取り戻せた。
どういわれようが、俺らが良ければいい。いいきっかけ。
質問)ニューシングルについて
口には出せない部分。応援ソングでもあるし、自分たちを奮い立たせる曲でもある。今のDA PUMPを表すわかりやすい曲
質問)今後の目標や意気込み
もう進むしかない。たくさん作品を作って、みんなの前でパフォーマンスしたい。
それをやり続けていれば、自分たちが目指す場所に行けると思う。
ISSAはあんまりベラベラ喋る方じゃないから、質問も他の人が3つなのに、4つ。(多分全員に4つしてるのかもしれないけど。時間の関係で編集されてるかな。)
無料のモールツアーをやることに1番葛藤があったであろうISSAだけど、とても冷静に自分たちの立場を語っているのが印象的。
自分が要因の部分もあるとはいえら披露する場を奪われたような状況だったのだろう。すごく焦燥感があった中、どんな場所でも歌とダンスを披露できたこと、そして手に届く暗い近くにいるお客さんに喜んでもらえたことに満足感、充実感があって、また自分なりなら上を目指そうと吹っ切れたというか、強くなったんだろうな。
こういう人だったら、ついていこうって思えるよね。
DAICHI
質問)3年半の長きにわたる沈黙について・・・
去年全く活動ができなかった。何をすればいいのか。大会に出たりして気持ちをごまかしていたが、軸はDA PUMPだと思っている。早くDA PUMPの活動をしたいのにできない悲しさ。今動かないでどうするんだよという気持ち。
質問)「DA PUMP EVOLUTION TOUR 2014」として全国で行ったイオンモールでのライブツアーについて
一世風靡していたグループが無料ライブ。
やっていることは日本トップクラスのこと。
買い物に来ているお客さんが絶対足を止めるパフォーマンス。
観てくれたら絶対ファンにさせる。
DA PUMPがメンバー増えていたということをまず知らせたい。
質問)今後の目標や意気込み
イオンモールでやったライブが全部詰まったシングル。
シンプルなPVだけどカッコいい。
何が本物かってことを知らしめたい。
リリースをコンスタントにしていきたい。
そんな場所でも本物を届けに行きたい。
U.S.A.からファンになった私のような人は、ずっと笑顔のDAICHIくんしか知らないけど、このインタビューでは一切笑ってない。すごく真剣で、目に力があって、1番熱い。先生より熱い。
本当に見てもらえればファンにさせるグループだと思う。
「コンスタントにリリースをしたい」と話していたのに、そのあとまた3年半ほど、リリースができなかった事実を思うと胸が苦しい。どんな風に過ごしていたのか。
吹っ切ってくれていたのか。
だからこその「U.S.A.」のヒットをどう思ってるのか、笑ってないDAICHIくんに聞いてみたい。ニッコニコ笑って教えてくれないだろうけど。
TOMO
何もしてなかったわけでもないが、届けられてなかったことが悔しい。
試行錯誤していたことが発表できなかった。質問)「DA PUMP EVOLUTION TOUR 2014」として全国で行ったイオンモールでのライブツアーについて
身近な場所でライブする、地方巡業のようなことがもともとしたかった。
新生DA PUMPとして何をやるかとなったときに、本当に近いお客さんとやれることはうれしかったし、自分たちに効果的だと思う。
ライブしてなんぼ。15か所30公演できたことが励みになった。
質問)今後の目標や意気込み
思い入れが強いシングル。
タイトル通り7人でNew Positionを作りたいし、m.c.A・Tさんとタッグが組めたことがうれしい。意味が大きい。
これを点とせず、線としてつなげていきたい。
ほかのアーティストとは違うということを知ってほしい。
提供されたものではなく、自分たちが理解してから、次の曲を出したい。
TOMOさんはとっても具体的。すっごくわかりやすい。表情も真剣だけど、柔らかいというか、これはお人柄なんだろう。
提供されたものをそのまま出すのではなくて、自分たちで噛み砕いてから出したいっていう言葉は音楽の編曲やデザイン、振り付けも行うTOMOさんらしい言葉だなと思った。
そして、ドレッドでないTOMOくんもいいね。
U-YEAH
質問)3年半の長きにわたる沈黙について・・・
何をしてもDA PUMPに戻ってこない、還元できなかった時期。長かった。
待たせた分思いは強い。
質問)「DA PUMP EVOLUTION TOUR 2014」として全国で行ったイオンモールでのライブツアーについて
メンバーがそれぞれどうしていったらいいかを考えるのではなく、7人が7人でできることを考える。
世間に知られていない状況。
ISSAはプライドを捨てなければならなかったと思うが、僕らはライブができてうれしかった。
叩かれてなんぼ。知られてないのがつらかった3年半。悪口でも人の目に留まっていれば成功。
質問)今後の目標や意気込み
自分たちで動いていたとはいえ、周りの方の思いがわかる。
少なからず応援している人がいてくれる。
その人の存在が自分たちの心の中にあるので、徐々に力をつけながら、もっと見てもらえるようになりたい。
U-YEAHさんは、リリイベの映像を観てとっても優しい人だと思っていたけど、このインタビューでもそれがわかる。周りの支えがあってとか、7人で考えたとか、他者との関わりを重んじる人なんだろうな。
少しずつ少しずつステップアップしていくっていう堅実さと、冷静さは「U.S.A.」のヒットでグループがチヤホヤされ出した時に、必要になってくる大事なもの。
おヒゲのないU-YEAHもカッコよすぎない?ハットが似合いすぎるだろ。
KIMI
3年半は長かったが、いつか必ずこういう日が来る。
下を向かず前を向いていた。
それが実を結んだ。質問)「DA PUMP EVOLUTION TOUR 2014」として全国で行ったイオンモールでのライブツアーについて
まずは7人を知ってもらいたい。
ISSAはいろいろ言われるかもしれないけど、「歌う楽しさ」「ダンスを踊る楽しさ」を知れたのではないか。
質問)ニューシングルについて
僕たちの心情を表した曲。
m.c.A・TさんとDA PUMPを聴いてきた自分。
これからもそのつながりでやっていきたい。
皆さんをいい意味で裏切り続ける。
質問)今後の目標や意気込み
まだまだ全然知られていないと思う。
いろんな場所でライブをして、楽しみを提供して、「自分もがんばろう」と思ってもらえれば。
自分がDA PUMPから夢をもらったので、今度は自分がそういう存在になれたら。
KIMIくんも、ISSAと同じで口下手な方だから、質問は4つ(笑)
1番穏やかな顔をしているように見える。
表情や少ない言葉から、DA PUMPのことがずっと大好きなのが伝わってくる。m.c.A.・Tプロデュースの新曲を歌える喜びの方が勝ってるのかも。
YORI
質問)3年半の長きにわたる沈黙について・・・
正直めちゃめちゃ苦しかった。
続けていくかどうかまで考えていた。
やっているようでやっていなかった。フラストレーション。
なんでDA PUMPやってんだろう。知り合いがメジャーデビューしていく中、とても辛かった。なんとも言えない感覚。
質問)「DA PUMP EVOLUTION TOUR 2014」として全国で行ったイオンモールでのライブツアーについて
DA PUMPとして、モールツアーをやることについてはISSAの気持ちが一番強いと思うが、自分たちはしたいことだった。段階を踏みたかった。
できたことがうれしかったし、みんなが一つになれたので良かったとは思っている。
質問)今後の目標や意気込み
4DPを超えたい。
ダンスも歌も今の方がいいねと言われたい。
7DPでしかできないこと、個人で言えば自分にしかできないことを提示していきたい。
すごく正直に苦しかったと言っているYORIくん。年齢的にもISSAの次に年長だからこそ、周りの人との差に1番直面してて、本当につらかったと思う。ここまではっきりさらけ出せるのはとてもステキ。
はっきりと、4DPを超えたいと言える強さ。
王子様のようなルックスとは違って中身は骨太な感じ。
DA PUMP「New Position」インタビューを見た気持ち
この後も、理由はわからないけど、アルバムの発売が延期になっていたり、音楽業界も不況だったからか、全くスムーズにはリリースされませんでした。
でも、腐らず楽しんでパフォーマンスしてくれたからこそ、今「U.S.A.」がハマったんだろうな。
大人の余裕を感じさせつつ、ダサいと言われようがおもしろいことを全力でやるチームになるために、3年半かかったのかもしれない。
そう思わないとやってられないよ…
「New Position」はISSAの歌唱スキルと全員のダンススキルや表現力が存分に味わえるとってもかっこいい曲だけど、「U.S.A.」の方がバズった。
「ダサカッコいい」という実はめちゃめちゃキレるのに、楽しそうに踊ってるようにしか見えないこの感じが今とマッチしたのかな。
これをきっかけにどんどんどんどん大きくなってほしい。
「U.S.A.」で楽しいと思った人が、「New Position」で度肝を抜かれ、完全にファンになると思っているので。
以上、「DA PUMP「New Position」インタビューでの決意とファンが思うこと」でした。
U.S.A.ブレイク直前のライブDVD。私がTwitterでメンバーにいいねしてもらって、即沼落ちして購入した一品。
再録したベストアルバム。「New Position」も収録されています。